つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

脇のふたりだね

2006-11-09 16:56:20 | 木曜漫画劇場(紅組)
さて、漢字表記がなんか似合ってるぞの第709回は、

タイトル:ガートルードのレシピ(全5巻)
著者:草川為
出版社:白泉社 花とゆめコミックス

であります。

鈴:LaLa DXのときからリアルタイムに読んでるLINNで~す。

扇:つい先日、全巻揃えたSENでーす。

鈴:ようやく揃えたか……。
しかし、このマンガ、探すのに苦労したのぅ。

扇:意外となかったぜよ。
『龍の花わずらい』は速攻で見つかったんだがなぁ……。

煤:やっぱり、初の単行本作品だし、LaLa DX連載だったからなぁ。
いまでこそ、人気はあるが、このころはそこまで版は出てなかったんかもな。

扇:個人的に、これが一番面白いと思うんだがね。
しかし、先週こっそりとネタ掘りしたおかげで、しばらく木画は保ちそうだな。

鈴:そーねー。
……って、なんだその木画ってのはよっ!

扇:いい略称だと思ったんだが……。
んじゃ、木場で。

鈴:どこのマンガのキャラだ?(笑)

扇:えーと……カードで戦う漫画じゃないのは確かだ。
仕方ない、木漫で我慢するか。

鈴:なんか、韻が「ぽこぺん」みたいな感じでイヤだ(笑)

扇:どこをどう読んだら『木漫』が『ポンポコポン』になるんだっ!
普通に読むなら『もくまん』と読め、『もくまん』と。

鈴:一緒やぞ、それ、韻。

扇:四文字なのと最後が『ん』なとこだけだっ!

煤:だから韻だって。
抑揚が一緒だからな。
……でもまぁ、気に入らんのであれば、「曜漫」とかはどや?

戦:それ、どこの菓子?
で、『すす』って読み方変わってるぞ。せめて『林』ぐらいにしときなさい。

鈴:そりゃ羊羹やっ!
しときなさいって……いまごろ気付いたのか……。
(5つ目……)

扇:やれやれ、わざわざスルーしてあげたと言うのに……。

鈴:……ほんまか?(疑いの目)

扇:疑うなら、五十六億七千万年後の未来を賭けても良いぞ。(笑)

鈴:いったいいつまで生きてるつもりやねんっ!

扇:さあ?
三分後かも知れんし、百億年後かも知れん。
いずれにせよ、そんな先のことは解らない。(笑)

鈴:3分後もわからんとは……。
痴呆症?(爆)

扇:何を言う、三分後の未来が読めたら無敵だぞっ!
将棋とかで使ったら多分負けなし。

鈴:なに、仕事中の3分後はほぼ100%読めるぞ(爆)
それに、将棋って3分レベルの話なんかえ?

扇:少なし、相手の次の手が読めるのは充分強みだと思うぞ。
NHK杯とか制限時間結構厳しいから、先が読めるとかなり美味しいと思う。

鈴:そゆもんかのぅ……。
「ヒカルの碁」とか「月下の棋士」とか読んでても、まったく何がすごいのかわからん人間にとっては、3分も5億年も大差はないんでな。
まぁ、5億年先を読めても、読めすぎだろ!? って気はせんでもないが(笑)

扇:五億年先に何が存在するのか知りたい人間は沢山いるだろうがな。
ま、心配するな。少なくとも君は塵に還っている。

鈴:では、還ってあ~んなことやこ~んなことが出来るということだな?

扇:そう、どっかの地下に集合して『ダストモ○スター』になったり、旧家の奥で実体化して『まっ○ろ○ろすけ』になったり、色々遊べるぞ。私は遠慮しておくがな。

鈴:何を遠慮しておる。
遠慮なんぞせんでもえぇやろに……ひひひひひひひひひひひひひ……。

扇:↑妖怪?

鈴:魔女と言いなはれ。
……女ぢゃないけど。

扇:本場ヨーロッパでは男女関係なく魔女と呼ぶらしいけどね。
つまり、『魔女』という訳語自体が間違ってるわけだが……。

鈴:ほほぅ……。
じゃぁ、相棒も魔女?
(なんかこゆ感じのタイトルのマンガorアニメがあった気がする)

扇:相棒は実は、魔~女~だったので~す!

鈴:スタジオぴえろを思い出すような台詞を吐くなぁっ!!!

扇:何の話だ?(素)

鈴:何を言っているっ!!!
魔法の天使クリィミーマミとか魔法の妖精ペルシャとか魔法のスターマジカルエミとか、作ったとこだぁっ!!!!
(なぜ知っている、オレ(爆))

扇:さて、萌え萌えなLINN君はほっといて、そろそろ本編の話をしよう。
ガードレールのレシピを探し求める女の子が、悪魔三人組と一緒に全国を歩き回るロードムービーです。

鈴:誰が萌えとるかっ!!!
……って、いったい誰が探し求めてんだ、をい。
ったく……、まじめにストーリー紹介をするかね。

様々な悪魔の身体の一部を使って作られた人造悪魔のガートルード。その一部を取り返すために追ってきた悪魔との争いの中で出会った少女と、ガートルードを作る際のレシピ(製造法)を巡って、ガートルードの一部になった悪魔たちとの戦いと、少女との(さぶいぼな)交流を描いた作品であります。

扇:さぶいぼ言うな。
まぁ……この二人、愛し合うようになるのが妙に早かった気はするがね。
とりあえず、CM入れますか。


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鈴:じゃぁ、ストーリー紹介も終わったことだし、キャラ紹介やね。
主人公のガートルード。様々な悪魔の一部をつぎはぎして作られた人造悪魔。
第1話で、プッペン、マリオットというおもしろ悪魔に追いかけられていた最中、ヒロインの佐原漱と出会い、悪魔としてだけではなく、感情を取り戻し、佐原とともに困難に立ち向かう、けっこう少年マンガ的(一部)な主人公キャラ。
基本的に、素直でないと言う属性を持つ。

扇:では、ヒロインの佐原漱。
出会ったばかりのガートルードが悪魔だと名乗っても驚かず、それどころか塩を使ってあっさり倒し、数十分後にはラブラブな関係になってしまったという、色々な意味で世紀末的なヒロイン。
実はガートルード作成法を記した『レシピ』と深い関係があり、それを巡って兄と対立することになる。
ちなみに、他の草川ヒロインに比べると涙腺がゆるかったりする。

鈴:では、第1話でガートルードを襲っていたが、第2話からお仲間になったおもしろ悪魔の片割れプッペン。
右の耳をガートルードの一部にされた人形遣いの悪魔だが、本性はただの食いしん坊。
ストーリー上は第1話以外では特にガートルードに絡むところは少なく、ちょっかいを出す程度の扱いだが、外伝ではパートナーのマリオットとともに主役を演じる。
感性型の典型的なキャラ。

扇:んじゃ、片割れのもう一人・マリオット。
こちらも人形遣いの悪魔だが、左の耳をガートルードの一部にされている、料理が大好き、四人組の中で一番冷静、と色々な意味でプッペンの逆をいくキャラ。
静かな優しさが光る好人物だが、本編ではちと影が薄いかも知れない……。

鈴:影は薄いが、マリオットがいなければ生活が成り立たないのがガートルード一家(笑)
では、当初のラスボス(シドー)の佐原兄(名前は忘れた)=ガートルードを作ったクロード(玄人ではない)
佐原の骨にレシピを刻み、佐原の兄を乗っ取って、ガートルードを付け狙ったお兄さんだが、佐原とガートルードのの前に砕け散る(恥)
なんか、こういうのはなんだが、あんた、佐原の秘密に関わらなければ、出てこなくてもぜんぜんOKな薄いキャラだったんですけど。

扇:呼んでやれよっ! 佐原久作って!
では、大トリで、ガートルードから左目を取り返すためにやって来たカーティス。
スーツが似合う現代風悪魔で、人間をたぶらかし図に乗せて無理な契約をかわしたあげく相手が破滅するのを見るのが趣味という素敵な御方。
一度目は敵、二度目は味方として出演し、面白い役回りを演じてくれた。
いかにもやり手の詐欺師のような風を装っているが、ある過去の関係でサハラには死ぬ程甘い。
(詳しくは五巻収録の短編を参照。なぜかハードボイルドな話になっている)

鈴:短編と言えば、やはりおなじく5巻のプッペン&マリオットの外伝であろうなぁ。
特に、プッペン=福辺、マリオット=毬夫の部活ネタはほほえましくてよいし、漢字表記、そのまんまで似合いすぎ……(笑)

扇:この二人、本編ではマスコットに近かったからなぁ。作者としても描いておきたかったのだろう。
カーティスの外伝も良かった。やはり、本来の彼はこういう格好いいキャラなのだろう。
つーか、草川は短編上手いね、ほんと。

鈴:そうねぇ、外伝あたりの短編にはおもしろい作品が多い。
とは言え、短編オンリーと言うわけでもなく、主人公のタイプはおなじながらもほのぼのとした「十二秘色のパレット」とか、雰囲気のある作品が多いからねぇ。
新人さんでこのひとが好き、ってのがけっこういたりするのも納得、かな。
と言うわけで、そろそろ今週の木曜劇場はお開きであります。
それでは、結局いろいろ呼び方を変えても木劇がいちばん合ってるなぁと思いつつも

扇:SEN、LINN揃って気に入っているので、この方は今後も紹介していきます~。
呼び名は……やっぱり木劇で確定か、木曜漫画劇場じゃ長すぎるし。
では、今日はこれにて失礼致します。