つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

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やっぱダメだわ

2006-08-20 17:22:17 | 恋愛小説
さて、この文庫はあんまり手を出さないほうがいいなの第628回は、

タイトル:グッバイ・チョコレート・ヘヴン
著者:荒木スミシ
出版社:幻冬舎 幻冬舎文庫

であります。

国民的なアイドル、イオナの妹のヒロミはアメリカン・スクールに通う13歳の少女だった。
イオナはいつからかブラウン管から姿を消し、雑誌の取材などはデジタル合成されたものが使われていると新聞やネットで語られていた。

そんなイオナのファンである少年が、そうした出来事をきっかけにヒロミを誘拐する。
誘拐したヒロミのビデオと声明文を送った少年ヒューイ。
ヒロミをデューイと呼ぶ少年の声明文は、イオナの知名度などと絡んで現実社会のみならず、ネット社会でも様々な論議を巻き起こす。

無責任に煽る者、犯罪行為を糾弾する者、その声明に共感する者などなど。
しかし現実ではヒューイとデューイに警察の手が伸び、誘拐劇はいつの間にかネット社会での共感者を巻き込んだ逃避行へと変わっていく。

出版は平成13年だが、現代らしい小説、と言えるだろうねぇ。
ネットでのチャットやBBSなどの使い方、そこに書き込まれる内容などは特にそうだろう。
また、キャラも主人公のヒロミや、声明文で自分の思いを語るヒューイという少年が持つ心の動き、思いなども、おそらくはとても現代的な若者にとっては、かなり共感できる部分があるのではないかと思う。
現実に立ち向かうと言うのが概ね一般的だが、この物語では逃げることを主眼にしているのもいままであまり読んだことがない話だし、現代らしさを感じさせる。
まぁ、ラストはそれなりにきっちりとヒロミで締めてくれてはいるが。

しかし……、やっぱもう年かねぇ(爆)
らしさもわかるし、チャットやBBSの形式をそのまま持ってくる文章形態なども、まぁ個人的には気に入らないが、こうした物語を作る上では有効であろうから目をつぶろう。
でも好きな作品かと言われれば、否。
文章的なところや、様々な場面などが入り乱れ、統一感に欠ける展開など、かなりアラが目立つ部分があるのもマイナス点。

とは言え、10代20代くらいのひとにはオススメかも。
また、逆に現代的な部分と言う意味では、ある程度年齢が行ったひとでも、現代のひとつの側面を見ることが出来るフィクションとしてはいいかもね。

それにしても、なんか前も思ったけど、私にとって幻冬舎文庫は、はずれ比率高っ!(笑)
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