とぎれとぎれの物語

瀬本あきらのHP「風の言葉」をここで復活させました。小説・エッセイをとぎれとぎれに連載します。

あちこち「SYOWA」 39 THE MIRACLE WORKER / アン・バンクロフト - 奇跡の人 1962

2016-09-20 00:32:19 | 日記
THE MIRACLE WORKER / アン・バンクロフト - 奇跡の人 1962


アン・バンクロフト。Aはこの女優を決して忘れません。アン・サリヴァンという偉大な女性を迫真的な演技で再現してAに見せてくれたからです。ヘレン・アダムス・ケラーはこの女性によって地獄のような世界から救われたのです。Aは父親のことを思い出しつつ映画を食い入るように見入っていました。(ヘレン・ケラー役をしているのはパティ・デュークです)


ヘレン・ケラー

 ヘレン・アダムス・ケラー(Helen Adams Keller、1880年6月27日 - 1968年6月1日)は、アメリカ合衆国の教育家、社会福祉活動家、著作家である。視覚と聴覚の重複障害者(盲ろう者)でありながらも世界各地を歴訪し、障害者の教育・福祉の発展に尽くした。

 1887年、ヘレンの両親は聴覚障害児の教育を研究していたアレクサンダー・グラハム・ベル(電話の発明者として知られる)を訪れ、ベルの紹介でマサチューセッツ州ウォータータウンにあるパーキンス盲学校の校長マイケル・アナグノスに手紙を出し、家庭教師の派遣を要請した。3月3日に派遣されてきたのが、同校を優秀な成績で卒業した当時20歳のアン・サリヴァン(通称アニー)であった。サリヴァンは小さい頃から弱視であったため(手術をして当時はすでに視力があった)、自分の経験を活かしてヘレンに「しつけ」「指文字」「言葉」を教えた。おかげでヘレンは、あきらめかけていた「話すこと」ができるようになった。サリヴァンはその後約50年にもわたって、よき教師として、そして友人として、ヘレンを支えていくことになる。(Wikiより)


 1887年4月5日、サリバンがケラー家にやって来て33日目。サリバンはヘレンと散歩中に井戸へ寄った。そしてヘレンの手に水を注ぎながら「w-a-t-e-r」と指文字(指話法)で何度も綴っていると、突如としてヘレンは言葉と物を結びつけ、すべての物に名前があることに気づいた。2歳から5年間身を置いた暗闇に光が差した!ヘレンはポンプなど数語を尋ねた後、サリバンの方を向いて名前を聞いた。手の平に綴られたのは「t-e-a-c-h-e-r 」。“先生”の名の通り、サリバンは人生の先輩として、全存在をかけてヘレンに向き合っていく。「water」を理解した同日夕刻には、「give」「go」「baby」「door」「open」「come」など30もの単語を覚えていた。
「言葉の存在を最初に悟った日の夜。私は嬉しくて嬉しくて、ベッドの中で、この時初めて“早く明日になればいい”と思いました」(ヘレン)。翌朝の様子をサリバンはこう記す。「彼女は妖精のようにベッドから跳ね起きると、手当たり次第に物の名前を尋ね、一語学ぶ度に感激して私にキスしました」。3カ月後には300個以上の単語を記憶し、「very」という言葉を知った時は、「very happy」のように他の単語を組み合わせて表現することに夢中になった。(「あの人の人生を知ろう~ヘレン・ケラー編」http://kajipon.sakura.ne.jp/kt/keller.html より)

最後の場面。水汲み場で「ウォー !!」という獣のようなくぐもった叫び声をあげるヘレン。「ウォーター」という言葉を初めて覚え、それを自分の声で発音しようとしたのです。すべてのものに名前があることを知らされた瞬間でした。ここから新しい世界が開けていくのです。その陰にサリバンの血のにじむような努力があったのです。



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