とぎれとぎれの物語

瀬本あきらのHP「風の言葉」をここで復活させました。小説・エッセイをとぎれとぎれに連載します。

じっと見ていると、見える・・・

2011-11-08 22:27:06 | 日記
じっと見ていると、見える・・・






 菊作りについては全くの素人だが、昨年は白、今年は黄色というか金色のような見事な花をつけた。さし芽をして育てた短い苗を知人からいただいたので、大切に育てた。何の知識・技術もないのに丁寧に扱っていたら咲いたのである。
 この菊を見ていると、花の命が見えてくる。そして、苗を育ててくれた知人の心が見えてくる。そして、花は私の気持ちを高揚させる。
 最近の私の周囲、と言っても活字・映像で見たものも含めての話だが、私をウキウキさせてくれる出来事が続いた。錦織圭選手の活躍、里見香奈棋士の活躍、和田投手の活躍、関取隠岐の海の活躍等々島根県人ここにありという感じで嬉しかった。次世代が頼もしい。見ていると、内に秘めた闘志が技の中に光って見える。私はスポーツは詳しくないのだが、顔や動きを見ているともっと奥のものが見えてくる。それは何に向かって生きているかという魂が向かおうとする方向性である。私はそう言うだけの眼利きではない。しかし、見えてくる。
 この数日私は女子バレーを欠かさず見ている。勝っても負けても面白い。というと叱られるが、試合中の各選手の個性、生き方がしっかり見えてくる。表情やプレーの奥に潜む人間そのものである。
 日本は8日の第4戦で、ランキング17位のアルジェリアと対戦した。第1セット序盤に4連続ポイントを挙げてリードするなど、終始アルジェリアを圧倒し、25対8で取った。この後のセットでも優位に試合を進め、第2セットを25対10、第3セットを25対17で取ってストレートで勝った。
 この第3セットは新人(W戦初)の森和代を起用するなど、トッププレイヤーをほとんど退けた。力を温存するという意図もあったと思うが、新人中心でわざと戦わせ自信をつけさせようとしたのだと思った。一転して苦しい戦いになった。しかし、真鍋政義監督はメンバーチェンジをしなかった。結果は17点取られたが、辛うじて勝ち。
 私は真鍋監督の表情をじっと見ていた。お前たちでもしっかりやれる。これで全員が一つになれる。そういう風に心の中の呟きが聞こえてくるような気がした。


東北関東大震災 緊急支援クリック募金
 
 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。