とぎれとぎれの物語

瀬本あきらのHP「風の言葉」をここで復活させました。小説・エッセイをとぎれとぎれに連載します。

ゴクラクトンボ

2010-10-16 22:34:31 | 日記
ゴクラクトンボ



最近消滅していた昆虫が蘇ったという報道によく接する。イナゴ、ホタルはよく出てくる。数日前も和名の「オハグロトンボ」が復活したというレポートを報じていた。そういえばこちら島根の出雲地方でもよく見かけるようになった。
 さて、その名前である。私は、歯を黒く染めた「お歯黒」に似た翅の色から「オハグロトンボ」と呼ばれていると思っていた。しかし、そのニュースの画面には「ハグロトンボ」と記してあった。
 おいおい、こりゃどうしたことだ。「ハグロ」と言えば「羽黒」の意味じゃないか。ええっ、これが正式名 ?? とすると、私は間違いを覚えていたのか。私はまたちっぽけなことに拘りだしたのである。・・・徹底して調べるに限る。
 そこで、事典、インターネット等いろいろ調べてみた。
 私は間違っていなかった。よかった。「お歯黒」に由来する「オハグロトンボ」がもともとの名前だったようである。それが後に「ハグロトンボ」となり、こちらが正式名となったそうである。
 歯を黒くすることを「鉄奬つけ(かねつけ)」といったので「カネツケトンボ」と呼ぶこともあるそうで、もともとは「お歯黒」に縁があったのである。
 ほかの呼称に「ゴクラクトンボ」「ホトケトンボ」「カミサマトンボ」などの呼び方があるとか。ええっ、極楽、仏、神様 ?? こりゃどうしたことだ。こういう有難い名前はどうしてついたのか。このことについてはまだよく調べていない。面白い事実に到達すると思う。
 それから「ゴクラクトンボ」だが、これも奇妙な同様の言葉がある。『現代国語例解辞典』(小学館)には「うわついた、楽天的でのんきそうな者などをあざけって言う語」と記してある。この言葉とこのトンボの関係も全く私は分からない。
 調べることが多々出てきた。ありがたいことである。どうでもいいことに異常に関心を持つのが私の生来の癖。胸の奥底がうずきだしてきた。この先の見えないご時世にこんなことで現をぬかしている。私は本物の「ごくらくとんぼ」のようである。


参考にしたサイトありがとうございます。



(追記)

 ありました。ありました。次のサイトに「こぐらくとんぼ」の説明が出ていました。多謝。

語源由来辞典

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