とぎれとぎれの物語

瀬本あきらのHP「風の言葉」をここで復活させました。小説・エッセイをとぎれとぎれに連載します。

あちこち「SYOWA」 290 『緋牡丹博徒』 山下耕作監督 藤純子、高倉健

2018-01-27 00:30:45 | 日記
藤純子が大きく転身して女博徒となる。これはすごいことになったと思いました。「柳生武芸帳 剣豪乱れ雲」で素晴らしい殺陣を演じていましたので、女剣客としてのイメージがありましたが、ここまでやるとは予想外でした。最近あさドラでもお目にかかりました。今後のご活躍をお祈り申し上げます。


『緋牡丹博徒』 山下耕作監督 藤純子、高倉健、若山富三郎、Japanese Yakuza Movie



『緋牡丹博徒』シリーズ(ひぼたんばくとシリーズ)は、藤純子(富司純子)主演で、東映によって制作されたヤクザ映画シリーズ。全8作。東映京都撮影所製作。
藤純子の代表的シリーズとして知られる。シリーズはつながっており、"緋牡丹のお竜"こと女侠客・矢野竜子が闇討ちで殺された父の仇を求めて賭場を流れ歩き第一作で仇を討ち、二作目以降は、渡世修行するために、諸国まわって義理と人情を踏みにじる不正な悪党と戦っていくという内容。



概要

鶴田浩二、高倉健と並ぶ女任侠スターである藤純子(富司純子、以下、藤)の人気を不動のものにした任侠シリーズで、全国の仁侠映画ファンから喝采で迎えられて大ヒットした。1968年の第一作『緋牡丹博徒』から藤の結婚引退直前の1972年『緋牡丹博徒 仁義通します』まで全八作が製作された。緋牡丹の刺青を背負った女ヤクザ"緋牡丹のお竜"が、女ながら義理と人情のしがらみの中に生き、不正には身を持って立ち向かっていくというのがパターン。

毎回手を変え品を変えて、あるいは仁侠映画づくりの秘術を尽くして、お竜・藤純子の魅力を咲き乱させる。第一作製作時22歳だった藤のきりっとした中にも女らしさを秘めた物腰が魅力。義兄弟の絆で結ばれた若山富三郎扮する熊虎親分が毎回コメディ・リリーフとして登場し、鶴田浩二・高倉健・菅原文太らのスターが交互に出演して主人公を盛り立てる。

シリーズ全八作はいずれも高い水準を保っているが、加藤泰監督による第三作『緋牡丹博徒 花札勝負』、第六作『緋牡丹博徒 お竜参上』、第七作『緋牡丹博徒 お命戴きます』が特に評価が高い。第六作『緋牡丹博徒 お竜参上』での、故郷に帰る流れ者・菅原文太にお竜がミカンを渡す雪の今戸橋のシーンは屈指の名場面とされる。本シリーズが大ヒットした1968年から1969年にかけて"東映任侠映画"は頂点に達した。

富司 純子(ふじ すみこ、1945年12月1日- )は、日本の女優・司会者。血液型O型。和歌山県御坊市出身。旧芸名は藤 純子(ふじ じゅんこ)。本名は寺島 純子(てらしま じゅんこ)、旧姓は俊藤(しゅんどう)。2007年(平成19年)に紫綬褒章受章。2016年(平成28年)春の叙勲で旭日小綬章を受章。

来歴

5歳の時に大阪市へ移り、7歳から日本舞踊を習う。大阪市立本庄中学校卒業。中学のときに宝塚歌劇のファンになり、中学卒業時に宝塚音楽学校を受験しようと考えて、宝塚コドモアテネに通っていたこともあった。しかしながら、父の反対があり受験を断念。
1962年(昭和37年)、京都女子高等学校2年生のときによみうりテレビの歌謡番組『ハイハイ、マヒナです』のカバーガールとして姉・允子と共に出演。その当時は大阪の芸能プロダクションに所属していた。

1963年(昭和38年)、当時共演をしていた名和宏の勧めで、父・俊藤浩滋の勤務先である東映京都撮影所へカメラテストに行った際にマキノ雅弘にスカウトされる[3]。藤 純子の芸名をもらい、同年の映画『八州遊侠伝 男の盃』で千葉真一の恋人役でデビューした[1]。この年はABCテレビのコメディー『スチャラカ社員』の若い女給役で出演している。

1967年(昭和42年)、『尼寺(秘)物語』で初主演。1968年(昭和43年)、『緋牡丹博徒』で本格的な主演で主題歌も歌い、ヒット。主人公・緋牡丹のお竜(矢野竜子役)でシリーズ化され、若山富三郎・菅原文太と共演した1970年(昭和45年)の第6作目『緋牡丹博徒 お竜参上』はシリーズの代表作となった。『緋牡丹博徒シリーズ』の他に『日本女侠伝シリーズ』、『女渡世人シリーズ』もヒットし、東映スターの仲間入りをした。背に彫った緋牡丹の刺青を見せる『緋牡丹博徒』については、当初は肌を見せることに抵抗があり、出演を拒んでいたが、俊藤に説得されて渋々応諾したという経緯がある。しかし『緋牡丹博徒』の人気を直に感じて「父の凄さを初めて理解した」と回想している。

この頃出演した1969年(昭和44年)の『日本暗殺秘録』と1970年(昭和45年)の『日本侠客伝 昇り龍』を、二作品とも富司の主演ではない映画だが、富司は好きな作品として挙げている。
1972年(昭和47年)、NHKの大河ドラマ『源義経』で共演した歌舞伎俳優の四代目尾上菊之助(現・七代目尾上菊五郎)と結婚し、『関東緋桜一家』を最後に引退を表明。

1974年(昭和49年)、寺島 純子(てらじま じゅんこ)の本名でフジテレビのワイドショー『3時のあなた』の司会に就任し、「司会者」として芸能界に復帰。1977年(昭和52年)より3年間、出産・育児のため番組を一時降板したが、1980年(昭和55年)より復帰。歴代司会者では森光子に次いで2番目の長寿司会在任期間(10年11か月)となった。1983年(昭和58年)には、NHK『勇者は語らず いま、日米自動車戦争は』で女優としても復帰。

1989年(平成元年)には、ファンのアンコールもあって高倉健との『あ・うん』で映画への出演を再開。この際「白紙の新人女優としてスタートしたい」、「寺島は夫の名字」との意思から芸名を富司 純子(ふじ すみこ)に改めた。
1998年(平成10年)『おもちゃ』で26年ぶりに映画に出演、各助演女優賞に輝く。

2000年に発表された『キネマ旬報』の「20世紀の映画スター・女優編」で日本女優の10位になった。2014年発表の『オールタイム・ベスト 日本映画男優・女優』では日本女優3位となっている。
2006年(平成18年)、映画『フラガール』で日刊スポーツ映画大賞助演女優賞を受賞。同賞の主演・助演賞の2冠は渡哲也、真田広之、鈴木京香に続き4人目。
2010年(平成22年)、連続テレビ小説『てっぱん』で主人公の祖母役を演じ、ギャラクシー賞2011年度2月月間賞を獲得した。

柳生武芸帳 剣豪乱れ雲

1963年8月7日公開

監督:内出好吉
脚本:高田宏治

出演

柳生十兵衛:近衛十四郎
飛鳥井大納言時光:松方弘樹
松平伊豆守:北龍二
板倉重宗:徳大寺伸
柳生但馬守:永田靖
登世:藤純子
山田浮月斎:山形勲
東福門院:風見章子
柳生兵庫:和崎俊哉
鬼塚喜八郎:尾形伸之介
海野総四郎:楠本健二
河原彦三郎:加藤浩
一色隼人:河村満和
佐々木左門:佐々木孝丸
田宮平八郎:戸上城太郎
花左衛門:阿波地大輔
篠原小藤次:佐藤洋
多兵衛:五里兵太郎
轟小源太:船越正雄
榊原刑部:矢奈木邦二郎
猿楽桐之助:戸塚新八
高倉少将:坂本京三郎
海野貢:南方英二
内藤主税:近江雄二郎
水木右近:小山田良樹
竹林林仲:岩尾正隆

(Wikiより)