とぎれとぎれの物語

瀬本あきらのHP「風の言葉」をここで復活させました。小説・エッセイをとぎれとぎれに連載します。

あちこち「SYOWA」 221 高橋英樹「星の瞳をもつ男」

2017-09-09 15:20:18 | 日記
大学時代にヒットしたまことに懐かしい曲です。歌詞は全国募集したとか聞いています。歌詞の語句はクサイですが、下校途中に未舗装の道の埃を浴びながら友達と二人で口遊んだものです。ある女性をイメージしながら。

高橋英樹「星の瞳をもつ男」


『星の瞳をもつ男』(1962年・日活/監督:西河克己)

傷害事件の刑期を終えて榊英司(高橋英樹)が出所して家の戻ると、父はすでに亡くなっていた。弟の光郎(山内賢)は人気歌手になっていたが、家には寄りつかなかった。英司は幼馴染の冴子(吉永小百合)と逢い、彼女の父(中村是好)のオートバイ工場で働き始める。しかし、工場は借金で苦しく、冴子は芸大入学の夢をあきらめていた。元気を出そうと冴子が弾くオモチャのピアノの伴奏で英司が歌うのを、偶然河原で聞いた音楽事務所の香山千沙(吉行和子)は英司をスカウトする。光郎も千沙の事務所におり、兄弟で売出すが英司に人気が集まり、光郎は英司を恨む。英司は光郎を昔のような弟にしたいと思っていたが……

高橋英樹が歌う主題歌のレコードを持っていたので、内容が知りたくて観たのですが、トンデモ映画でした。高橋英樹が主題歌だけでなく、劇中で歌いまくる青春音楽映画で、山内賢や山内賢の恋人役・田代みどりの歌は聴けても高橋英樹はねェ。
ラストで仲直りした山内賢とミュジーカル仕立で歌うシーンは、あまりの陳腐さに目がテンになりましたよ。吉永小百合とのデュエット・シーンもあるし、珍品映画として記憶しておきましょう。

公開当時は裕次郎の『嵐を呼ぶ男』のセンを狙って、高橋英樹のカッコヨサを売出そうとしたのでしょうが……

(「ようこそ ノスタル爺映画館へ」http://www2u.biglobe.ne.jp/~kazu60/hyousi/movitop.htmより引用。多謝)