とぎれとぎれの物語

瀬本あきらのHP「風の言葉」をここで復活させました。小説・エッセイをとぎれとぎれに連載します。

タ・タ・カ・イ

2011-11-15 23:40:31 | 日記
タ・タ・カ・イ



 今日私は、病院で、ある部位の精密検査を受けてきた。
 いままでもこれは結果によっては命にかかわるという精密検査を何度も受けてきた。しかしこうして生きているということは軽度の段階で逃れていたからである。この度は大きくひっかかるような感じもする。そういう不安とのタタカイの日々は辛い。
 国会中継を見ていて、タタカイを繰り返している議員先生のエネルギーに圧倒されている。あの方々は誰のためにタタカッているのかとふと考えた。国民のため? 国家のため? 所属の政党のため? はたまた自分のため? 私にはそれがしかと分からないように思われた。
 スポーツでも日々戦っている。これは目的が絞られてくるような気がする。先ずは所属のチームのため、そして自分のためだと思われる。国家のために戦っている選手もいると思われるが、その意識の深浅はどうだろうか。国民性にも大いに関係があると思う。ただ、今年は大震災の年であった。「こころはひとつ」という言葉をユニフォームに貼り付けて戦っている日本のチームもあった。被災地に元気を、もっと広く日本に元気を・・・届けたい。その一心で戦っている選手もいると思う。
 私もタタカッている。家族のために、子どもたちのために。衰えたセイメイリョクに鞭打って。家族の笑顔が見たい。子どもたちの笑顔が見たい。そのためにタタカッている。
 ・・・先日、日野原重明先生の講演会に参加した。先生は100歳になってスタートラインに立ったと仰った。すごい、すごい。私はまだまだ洟垂れ小僧である。この自覚が私のタタカウ力になった。

東北関東大震災 緊急支援クリック募金