まにあっく懐パチ・懐スロ

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アルファ(豊丸・一発台)

2011-10-21 12:01:50 | 一発台

1990年(平成2年)に豊丸産業から登場した一発台「アルファ」。

 
 
 
ネーミングや盤面から、ニューギンの名機「ベータ」と同じ匂いがするが、この「アルファ」は豊丸の台である。役物の感じも似ているが、ニューギンと技術提携でもしていたのだろうか。
因みに、そのニューギンからも「アルファ」という同名の一発台が出ているが、コチラは二桁デジタル付きの別モノだ。
 
天下のクルーンは「ベータ」or「セイヤ」(三星)同様に、入り易いタイプ。一方、中央の回転体は「ターゲット」(三共)を彷彿とさせる。さらに、回転体下の振り分けヤクモノは「ベータ」という具合に、当時の人気一発台のいい所を寄せ集めている感じだ。
(実に「贅沢」な作りの三層構造である。)
 
大当りまでの流れとしては、「天下クルーンへの入賞→中央回転体の長穴への入賞→下段ヤクモノの中央穴入賞」という3ステップ型。
 
時計回りの中央回転体には、大当り穴とハズレ穴4つの計5つの穴があるが、実質の振り分けは5分の1ではなく、7分の1だった。各穴の間隔が同じように見えるが、実は大当り穴と右隣のハズレ穴の間隔だけが狭いという、巧妙な罠が仕掛けられていたのだ。
 
また、最下段のベータ役物(こう呼んだ方がピンと来る)は、あの忌々しい「突起」こそ付いていなかったが、役物上の二本釘の調整次第でV入賞率が大きく変わる、という仕掛けがあった。
 
こうした難関を突破してV入賞すると、下段左右のチューリップが開放。その後は、盤面最下部のスタートチャッカーと両肩電チューの連動で玉を増やしていく。
 
なお、上の写真を良ーく見ると、右打ち不要の釘調整になってるのが判るだろうか?(チューリップ横の$マーク付近の二本釘が大きくネジれている)。
(黒矢印上の二本釘が大きく曲げられた結果、白線で示した玉道が出来て下段チャッカー入賞)
 
こういう芸術的な釘調整が、当時の一発台の魅力だった筈だが、これを「違法」の二文字で切り捨てた当局の何と愚かだったことか…
 
ベータに比べて圧倒的に打つ機会が少なかったアルファだったが、懐に多少なりとも余裕がある今、もう一度存分に打ち込みたい…という思いに駆られるばかりだ。
 


1 コメント

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ヤクモノ (yshim)
2014-06-17 21:20:56
いつも楽しく拝見しています。
94年、自身就職活動の際、
日本ぱちんこ部品という会社を訪れました。
当時、同社は大一以外すべての名古屋メーカーから依頼を受けて、
ヤクモノの設計、
また、同社オリジナルのヤクモノ設計をしているとのことでした。(チューリップ、チャッカー等)
名古屋メーカー同士でヤクモノが似ている・同じなのは
その為だと思います。
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