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パチンコ・平成新基準機第1弾(平成3年1月)

2012-08-05 03:19:10 | 昔のパチンコ台
1990年(平成2年)末~翌・1991年(平成3年)初頭にかけて、パチンコメーカー各社より、いわゆる「新要件機」(新基準機)第一弾が続々と発表された。
 
 
これは、1990年10月の「パチンコに関する規則改正」(国家公安委員会規則第6号)を受けて、各メーカーが法改正に沿った新台を送り出したものだ。
 
 
この規則改正では、大当り確率、継続ラウンド数、賞球数など、それまでの機械(旧要件機)から大きく仕様が変更された。これを「改正」と見るか、「改悪」と見るか…世代や個人によって、見解の別れるところであろう。
 
 
ただ、ヒコーキ台や一発台、そしてオマケチャッカーデジパチに慣れ親しんだ「オールドユーザー」にとっては、あまり歓迎すべきものではなかった筈だ。
 
 
個人的には、旧要件・新要件のどちらが好きかと問われれば、間違いなく旧要件の方を選ぶ。あの当時のパチンコの面白さは、体験した者にしか分からないだろう。
 
 
それはともかく、良くも悪くも1991年は、パチンコ業界が新しい方向に舵を切った重要な年である。
 
この時期に、各社が「新要件機第一弾」として発表した機種は、以下の通り。
 
 
 
(西陣)
・ハネモノ4機種(ニューモンロー、ニューモンローP2、ニューふんどし大将、ニューコスモウォーカー)
・デジパチ1機種(ルーキーデルタ)
 
※なお、西陣は上記5機種の他に、旧要件機2機種も同時発表。
・ハネモノ…「空中ブランコ」⇒全メーカーを通じて、旧要件機最後のハネモノとなる。
・デジパチ…「ルーキーNXP2」
 
 
(平和)
・ハネモノ3機種(ボイジャー1号、カンガルーチャンピオン8、ニュートキオ)
・デジパチ1機種(ブラボーエクセディア)
 
 
(三共)
・ハネモノ3機種(道路工事SP、ロボくん1、ロボくん2)
・デジパチ1機種(フィーバーチャレンジI)
 
 
(三洋)
・ハネモノ2機種(サーカスIII、アマゾンII)
・デジパチ2機種(ビッグスター、メタルバード7)
 
 
(京楽)
・ハネモノ2機種(アイランド、ドラゴンアタック3)
・デジパチ2機種(ダービー3、トランプエース)
 
 
(ニューギン)
・ハネモノ1機種(サンフラワー)
※旧要件デジパチ1機種も同時発表…「グランドエキサイトG」
 
 
(奥村)
・ハネモノ3機種(ビンゴチャンス、スリラー、サカアガリくんJr)
・デジパチ1機種(リバティ)
 
 
(三星)
・デジパチ1機種(ヴィーナス)
 
 
(竹屋)
・デジパチ1機種(ワンワンセブンS1)
 
 
 
「パチンコ新時代の到来」として、大きく騒がれた新要件機。しかし、残念ながら、内容的には打ち手にとってマイナスの部分が大きかった。
 
本来、小銭で勝負出来たハネモノは、「大量出玉」という新たな概念により、大幅に投資が増える事となった。また、オマケチャッカーで店毎に出玉をコントロール出来たデジパチは、一律2400個という画一的な出玉に変更された。
 
さらに、個性あふれる芸術的な釘調整の一発台も、単なる違法な「釘曲げ台」として、その存在を完全に否定された。
 
パチンコが持つ多くのアナログな魅力が、この規則改正で失われた事は間違いない。
 
やはり、お上の一方的な取り決めでとばっちりを食うのは、いつも一般のファンである。
 
それでも、各メーカーは新しい規則の枠組みの中で、ファンを楽しませる台を必死に開発し続けた事は間違いない。