せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

非常時に平穏を保つには日常にあった!

2016年04月26日 | 熊本便り



災害時には、自然も傷つくけど
人間の心も傷つくんだな、と思う今日この頃。

未だ余震が震度3,4と続く。

先週末、3以上の観測が少なく、
ちょっと落ち着いたなと思ったのもつかの間
週明けには、やはり続く余震。

断層が約2Mも動けば仕方のないことと
理屈でわかっていても、心身がついていかないのだ。

自分も、家族もイライラしているのが分かる。

それは、どこから生まれる感情かというと、
やはり、心が傷つくというか、見えない恐怖心を抱えて
ずっと過ごすという、非日常にある。

日常生活が過ごせないということが、
もっとも大きなストレスを産むのだ。

トイレの水を流す、
手を洗う、入浴するという衛生面だけではなく、

好きな音楽を聴く。
テレビでドラマを見る。
本を読む。

など、日常の些細な楽しみまで、できなくなると
多分、人間は切れやすくなる。無気力になってくる。

ワーカホリックな私と父は、仕事の予定が延期、又は中止
ということが、非日常でストレスであるし、
現に県外への仕事の出張でリフレッシュしてきた父。

食事を3食きちんと作って食べることにこだわる母は
手抜きされたものに嫌悪感を抱き。非常時だからと2食に減らす
レトルトを食べるなど考えられないと主張するし。

人それぞれのこだわる日常が、突出してくる。

子どもなら、学校に通う。
大人なら、仕事を務める。

当たり前のことも、出来ない時には余計だ。

だからこそ、娯楽というか何か一つでも
継続してできる日常があれば、人は平常心を保てるとも言える。

母は、どんなに余震が続いても趣味の縫い物を止めない。
家族は心配するが、平常心を保とうとしているのだ。

子どもも、テレビにしがみついていたが、
恐怖心を忘れるというのには、意識を集中できるので良いのだろう。

非常時も、楽しみは急に止めないほうが良いのだなと思う。

だから、もし、避難施設で過ごしていても、
我慢しすぎないで、娯楽は必要と思う。

息抜きではないのだ、、、
それが日常なのだ。

だから、日常ができること。
これが多分、もっとも必要な支援。

先の不安、目の前の恐怖があったとしても
今は、いっとき忘れて日常を生きよう!

店舗の閉鎖が続く中、最初に入ったチラシは
なんとパチンコ屋さん!
余震も続き、この場に及んで営業とは勇気あるなぁ。
と、思っていたが。。。(建物大丈夫かしら?とそちらが心配)

皆ここに避難してきているの?
というくらいに、駐車場は車でいっぱいに。

他県から、ボランティアが来てくれて,
汗水流してくれている横で
パチンコ!?と一瞬不謹慎かもと思うけれど、いえいえ

これが日常。農家や土木関係の方は、雨の日は仕事にならないので
パチンコに通う方もおられます。
避難している方が来られているかもしれないね、と話す。

役所のロビーでは、図書館の貸し出しができないので
マンガを、ご自由にどうぞ。と置いてあり。
ロビーで読んでいる親子の姿も。

もし、避難する時は、好きな物一つ、
心落ち着ける日常を持ち歩くと良いかもしれない。
特に、長期になると、、、そう思えてくる。

夜中の余震は本当に怖い。身体の震えとともに、
しばらくは心臓がバクバクいっている。
そんな中、ふと忘れることができるのも、何かの楽しみ。

東日本大震災で、避難所の差し入れで女性にはファッション誌
男性には週刊誌などが喜ばれたそうだ。

そんなことも、伺うと、余計に気を紛らわす、
又は楽しみも含む日常の行動が、平常心を保つのには
必要と思えてくる。

私は、、、というと
大好きな推理小説は、怖くなりすぎるので夜は読めないし
クリエイティブな仕事のエネルギーは、まだまだ本調子ではなく

やっぱり、ヨガかなぁ。。。ストレッチは欠かしません。

今年からはじめて、地震後になかなかできなかった
朝の英語のワンフレーズ手帳への模写も、
再び出来るということに小さな喜びも覚えたもの。

ルーティンで何かをやっておくというもの
心を平常で保つコツかもしれない。

「日常」と「習慣」を大事にしたい。
そう、当たり前のことを、深く思った被災の体験。
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