せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

地震の波及は、中央構造線に注視

2016年04月23日 | 熊本便り
熊本地震は予測できなかった、とか、準備不足とか
いろいろと後から言われることに、苦い思いもあります。

地震の専門家ではないものの、建築のなりわい者としては
地震のこれからと、日常生活の対応を考えて綴りたいと思います。

まず、直下の地震がこれほど大きな揺れであること。
突然来ること。

専門の勉強では、地震はP波の次にS波が来ると学習しましたが、
いえいえ、今回は、ほとんど一度にドンと突き上げられるような揺れで、
初期微動(P波)を感じる暇なし、です。

東日本大震災時に横浜で感じた震度4の揺れは、横揺れ。
ジワっと感じてすぐにガタガタとなりました。

地震が来る!という直前の意識が働くため、
身構えることができます。それが今回、全くできない。

余震も、ドン・・・・・・、ドン・・・・・、ドン・・・・・
たまに、ドン、ブルブル・・・・、ブルブルブル・・・・

5分から10分置きだったものが、30分、1時間と感覚が開くようになり、
夜は静かになる分、19時30分〜1時間置きにドン、ドン、夜中は

12時頃、3時頃、6時頃、それぞれの時刻前後
に大きな余震を感じた1週間です。

今回の地震は、九州では熊本市を中心に、北東は阿蘇、大分方面
人吉、八代、宇城市など、南西方面でも起きています。
専門家向けのサイトでの情報では、阿蘇の断層は、北東へずれた部分と
南西にずれた部分それぞれの距離が観測されており、

まさに、中央構造線に沿った地震の広がりを見せております。

この中央構造線、、、海を越えて、四国、和歌山、にも通じ、
終点は鹿島です。
千葉でも地震があっており、通じていることを個人的には実感。

大きな余震もしばらくは続くと思われ、このGWの旅行は
特に注意してもらったほうが良いかもしれません。

南海トラフ、首都直下型、相模トラフ(横浜は特にこれが大きい)
など、危険度の大きい活断層は日本列島及び海域に四方八方に走っています。

熊本の地震の余波が及ぶとすれば、、、この地震の伸び方を見て
中央構造線に注視したほうが良いと思っています。

中央構造線とパワースポットの関係がこちら
信州遠山郷の観光案内サイトに。とても興味深いです。
http://www.tohyamago.com/rekisi/chuoukouzousen_suwa/index.php

大きな龍=活断層であり、神社が多いのは鎮めのため?
という説も、なんとなく腑に落ちてしまいます。
阿蘇神社も今回、被害を受けました。

地震予知、地震予測に、地震情報、、、

いろいろと多すぎて情報に振り回されないようにしつつ、、、

水の確保
食料の備蓄
仮設トイレなどの準備
持ち出しリュック
家具の耐震、ガラスの飛散防止など




一般家庭では、
最初の地震で家具の倒れがないように

柱などの構造部、柱が見えていなければ壁を叩いた音で下地を確認して
なければ、写真のように長押でも、ないよりは良いです。
家具の天板では柱にも金物

金物を取り付けておくだけでも、家具の下敷きを逃れ
地震がおさまって逃げられる時間が稼げます。

本当にどうぞ備えてくださいね!

コメント
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