労働者のこだま(国内政治)

政治・経済問題を扱っています。筆者は主に横井邦彦です。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

東シナ海のクジラは“産業性難聴”?

2006-04-11 18:49:13 | Weblog

   今年に入って、日本近海の高速船とクジラの衝突事件が相次いでいる。  

     もちろん原因の第1は、世界的な規模で捕鯨をやめたことによるクジラの個体数の増加である。モータリゼーションが開始されたある時期まで、自動車の増加と交通事故の増加が正比例するようなものである。クジラ愛好者の理不尽な要求にIWC(国際捕鯨委員会)が屈したことによって、大洋の生態系が崩れているのである。

    このままで行けば、クジラの個体数の激増→オキアミなどの海洋水産資源の枯渇→クジラの大量死は避けられそうもない。

   しかし、どうも海の中ではもう一つのことが起きているようである。  

  テレビで、何度も、高速船に取り付けられているという、クジラよけの音源装置の音を放送して、司会者も「イヤな音ですね」などといっているのだが、実は、私には、何も聞こえないのである。

   私がその音を聞くことができないのは、私が“産業性難聴”で、ある一定程度以上の周波数の高音域がまったく聞こえないから。低周波数領域は普通に聞こえるので日常生活にはあまり支障がないが、それでも甲高い人の声は、高周波数の領域が聞き取り不能なので、何を言っているのかよく分からない場合が多い。  

   私がこうなってしまったのは、昔、大工場の変電室に勤めていて、その変電室の隣には巨大なコンプレッサーがあって24時間休みなく、カン、カン、カンと騒音を発していたから。変電所の勤務は24時間交代だったから、要するに、私は3日に1日は24時間騒音にさらされ続けていたのである。  

  それで、東シナ海の海中に工場があるかといえば、そんなものがあるわけがない。  

   しかし、東シナ海を取り巻く帝国主義諸国家(アメリカ、日本、中国)の覇権をめぐる確執は深まるばかりであり、それは潜水艦の作戦行動、敵の潜水艦を探知する対潜水艦作戦として海中深くを舞台にして、日夜繰り広げられているのである。

   潜水艦を探知するには、ソナーという、ピコーン、ピコーン、ピコーン、という音源を発生させる装置から音波を出して、その反射波で探査する方法がとられている。このソナーは対戦哨戒機から投下されるものや、巡視艇の船底から発信するものや、海底に固定式の音源装置を設置するものなど、いろいろあるが、いろいろな国が、いろいろな方法で、対潜水艦作戦を展開しているため、東シナ海の海中は、24時間、ピコーン、ピコーン、ピコーンという音であふれている。

   かくして、東シナ海のクジラは24時間騒音にさらされて、私と同じ“職業病”になってしまった可能性が大きいのだが、今回の事件ははからずしも、東シナ海の海底で繰り広げられている軍事的な緊張の厳しさを浮き彫りにした格好だ。  

  それにしてもアメリカの軍隊も、日本の軍隊も、中国の軍隊も、国民の了解をえずに、なんで勝手なことばかりやるのか。わからなければ何をやってもいいということにはならないだろう。  

コメント   この記事についてブログを書く
« 小池百合子環境相をどうする... | トップ | 自民党の存在自体が非教育的 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事