大日本赤誠会愛知県本部ブログ版”一撃必中”

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天安門前車両突入は「聖戦」…イスラム武装勢力「トルキスタン・イスラム党」が「声明」

2013年11月25日 01時45分02秒 | チベット・新疆ウイグル問題
ロイター通信は24日、「トルキスタン・イスラム党」を名乗るイスラム武装組織が、10月に中国北京の天安門前で起きた車両突入事件について「聖戦」だと主張する声明を公開したと報じた。米国のイスラム武装組織監視団体「SITE」の情報として伝えた。
声明が事件の犯行を認めたものかどうかは不明。約8分のウイグル語のメッセージで、この組織のリーダーが、事件は中国当局に対する攻撃の「始まりにすぎない」と主張。今後、北京の人民大会堂も攻撃目標になると述べたという。事件では、ウイグル族とみられる3人が乗った車が天安門前に突入し、計5人が死亡。中国当局は、ウイグル独立派「東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)」が組織的に関与したと断定した。ETIMとトルキスタン・イスラム党の関連性を指摘する専門家もいるが、詳細は不明。

@東トルキスタンイスラム共和国の建国を目指すウイグル族の急進派が「トルキスタン・イスラム党」(TIP)Turkistan Islamic Partyを結成し、アルカイダなどと連帯した事から中国当局が「東トルキスタン・イスラム運動」(ETIM) Eastern Turkistan Islamic Movementの名でテロ組織と認定した。

組織の概要:
「東トルキスタン・イスラム共和国」の建国を目的とするウイグル民族による分離独立主義組織。1997年、中国政府に逮捕された後に国外へ逃亡した最高指導者ハッサン・マフスームが、アブドゥカディル・ヤプケンとともに設立し、組織名を「トルキスタン・イスラム党」(TIP)とした。アフガニスタンにおいて「アルカイダ」及び「タリバン」と共闘関係にあったとされる。2003年12月、中国政府はTIPを「東トルキスタン・イスラム運動」(ETIM)の名でテロ組織に指定し、また、マフスーム及びヤプケンをテロリストに指定した。2003年10月、パキスタン当局は、パキスタン西部のアルカイダ関連施設を攻撃した際に、マフスームを殺害した旨発表した。一方、2004年、ヤプケンはトルコに亡命した。マフスームの死後、アブドゥル・ハクが最高指導者となったが、同人は2010年2月、パキスタンの連邦直轄部族地域(FATA)北ワジリスタン地区で、爆撃により死亡した。

ETIMは「タリバン」統治下のアフガニスタンにあった訓練キャンプでメンバーを訓練したとされる。2008年頃からは、インターネットに映像声明を掲載したり、アラビア語の電子機関誌を発行するなど、インターネットでの宣伝活動を積極的に行っている。2009年10月には、「アルカイダ」幹部が、東トルキスタンを主題とした,中国政府への「ジハード」を呼び掛けるビデオ声明を出した。2011年7月、新疆ウイグル自治区のホータン及びカシュガルで、警察官及び一般住民を狙った複数の襲撃事件が発生し、その後、同年9月、TIPの指導者を名のる者による犯行声明(映像)がインターネットに掲載されているのが確認された。この中で、指導者を名のる者は、犯行の動機を中国政府への復讐であると主張している。