大日本赤誠会愛知県本部ブログ版”一撃必中”

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新型空対艦ミサイル「XASM3」実射実験を検討 防衛省、日本海で来年度

2015年11月23日 19時17分43秒 | 我が国の安全保障問題

XASM-3は、従来の国産対艦誘導弾と比較して大幅に性能を向上させることで迎撃されない確率を高めて、防空能力が大幅に向上しつつある敵艦艇をより確実に撃破出来るよう計画された。F-2戦闘機で運用する事を前提に開発されている。最大の特徴は推進方式に固体燃料ロケットブースターとラムジェットエンジンを組み合わせた固体ロケット・ラムジェット統合推進システム(インテグラル・ロケット・ラムジェット、IRR)を採用したことで、これによりマッハ3以上の超音速飛行が可能になり敵の迎撃可能時間を減少させることが出来るようになっている。また、ステルス性を考慮した弾体形状にすることで被探知性を低下させ、アクティブ・レーダー・ホーミング方式とパッシブ・レーダー・ホーミング方式の複合シーカー方式を採用しECCM能力を向上させることで、敵艦艇をより確実に撃破出来るようになっている。さらに敵艦艇の艦対空ミサイルより長射程化させ敵の射程外から誘導弾を発射できるようにすることで、発射母機の安全性が高まっている。

防衛省などが開発中の新型空対艦ミサイル「XASM3」の実射実験を、来年度に日本海で実施する方向で検討していることが12日、同省関係者への取材で分かった。実験が行われるのは、「G空域」と呼ばれる新潟県の佐渡島から島根県の隠岐諸島にかけて広がる訓練空域。
同省は実施場所が確定次第、関係自治体に説明するとともに、実施前に同省のホームページで実験内容を公開し、船舶などに注意を呼び掛ける。
関係者によると、新型ミサイル開発は平成22年度から同省技術研究本部(現防衛装備庁)と三菱重工業が始めた。研究開発の総費用は300億円以上で、来年度中に開発を終える予定。航空自衛隊のF2戦闘機での運用を想定している。実験では、退役した海自護衛艦「しらね」に向けて新型ミサイルを発射する計画もある。同空域では昭和52~54年度と平成2~4年度にも実射実験が行われている。

参考:防衛省の技術研究本部は航空自衛隊が現在保有している80式空対艦ミサイル、93式空対艦ミサイルの後継弾としてXASM-3の開発に取り組んでいます。80式がASM-1(Air to Surface Missile:空対艦〈地〉ミサイル)、93式がASM-2なので新型ミサイルはASM-3となります。先頭に「X」が付くのはまだ開発中であるためです。
XASM-3は国産の空対艦ミサイルであり、従来のミサイルと比べて途中で迎撃される確率を大幅に低くする予定です。被撃墜率を低くすることによって確実に目標に着弾できるようにする狙いです。そのために今までよりもはるかに高速で飛翔して敵艦艇が対応できる時間を少なくします。運用は航空自衛隊のF-2支援戦闘機によってされる見通しであり、実際に搭載実験も敢行されています。運用試験は岐阜基地で行われたようです。

@逆にこれで我が国のイージス艦が狙われた場合、防ぎきる保証はありません。それくらい優秀な空対艦ミサイル。