さんたろう日記

 91歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジ持って残りの日々を楽しもうと思っている爺いです。

私の町の私の好きな家あちこち(7)

2018-02-14 | 日記
遠い日のバス停の賑わい懐かしむ
市中一番甲の猪俣商店さんです



このお店は格子戸の美しい私の好きな家のひとつですけど、50数年昔、まだ今のようにすべてが車中心の社会になっていなかった頃、町の大事なバス停だったんですよ。

当時自家用車はお金持ちか事業で必要な方だけのものでした。一般の人の交通手段はJRかバスでした。50数年前40歳代の私は40分近くかけてバスで会津若松に通勤していました。当時のバスは今の大型のバスと違って小型で車の前にエンジンのついたボンネットバスでした。そのバスには運転手さんと若くて美人の車掌さんが乗って運行されておりました。車掌さんは大きな皮の財布みたいな形のかばんを腰の前に下げて乗車券を発売したりお客さんの乗車券を確認したり、道々のバス停の案内をしたり手際よく仕事をしていました。朝の通勤バスなど身動きできないようなすし詰め状態のなかみごとにそれらの仕事をさばいていました。私などはいつもつり革につかまって揺られながら一度でいいから椅子に座ってバス通勤をしてみたいと思っていました。いまと違ってとてもきつい通勤だったのです。

このバス停のお店は会津若松方面行きの道路と広瀬方面の集落を通り喜多方市にいたる道路が分かれる三叉路にありました。朝夕のラッシュ時には20分か30分おきにバスはそれぞれの方面に発車しておりました。ですからこのバス停はいつもバスを待つ人、バスを下りる人で賑わっていました。

このお店では乗車券の発売をしていましたし、寒い時期にはホカホカの金つばを、暑いときには美味しいかき氷なども売っていました。あまりはっきりとは記憶にありませんけど軽食を食べることも出来たような気もします。とにかく賑わって楽しいバス停でした。その頃の名残りでしょうかこんなベンチが残されていて懐かしいです。



今はバス停が別な場所に変わってしまって静かになりました。でも私はこの家の前を通るたび、昔のバス停の賑わいを、美味しいきんつばやかき氷のことなどを懐かしく思いだすのです。私の好きな町の中の数少ないきれいな格子戸のお家でもありますし。
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