すっかり春らしくなって来ました。川辺には赤っぽい春の若芽が萌えていました
今日は心温まる嬉しい散歩をしたんです。
いつもの散歩道ですけども鶴沼緑地公園の川辺と堤の土手には春の光が少しもやっていました。
堤の上をワンちゃんを連れたご主人と少し送れて奥様が歩いて来られました。でも堤の下の川辺の道を歩いている私には逆光で姿は見えるんですけどどなたさんかはわかりません。そしたら「さんたろうさんしばらくです」とご主人が声をかけてくださったんです。
見ればワンちゃんはビーグル犬の「アズサチャンでした」。亡くなった愛犬エリーが元気だった頃よく一緒に遊んでくれた「アズサちゃん」でした。私は嬉しくなってアズサちゃんと叫んで堤の上に上がろうとするとご夫婦が堤の上から降りて来られました。
私はアズサチャンをだきしめました。もう7~8年も過ぎているのにアズサチャンはまるで昨日あったばかりのように私に甘えてくれました。
エリーがなくなってからは散歩のコースも時間も違ってきてアズサチャンとは疎遠となりそれからず~っと会っていなかったんです。
奥様が「あの頃エリーと撮って頂いたアズサの大きな写真が玄関に飾ってあります。懐かしいです」とおっしゃいました。
老いて89歳になる私です。かつての友も老いて旅だったりデーサービスに通っていたりして友にあうことなどほとんどありません。散歩も独り、PCの前の私も独り、電車や車の旅も独り、心を許して笑い合い話し合える友はいないんです。なれてはいますけど独りはやっぱり侘びしいんです。
私はアズサを抱きしめ愛撫しながらエリーが元気だった頃を思いがよみがえりました。嬉しかったんです。
でも耳が遠くなってしまった私はご夫婦さんとの会話が思うように出来ないのです。独りの散歩ですから補聴器は持ってきていなかったのです。恥ずかしかったりご夫婦さんにご迷惑にも思えて私は5~6分でご夫婦とアズサちゃんと別れました。
でも、ほんと、私の心は温まり幸せな気持ちでいっぱいでした。アズサチャンを抱いた感触が嬉しくて遠いエリーやマルとの楽しかったいろんなことがよみがえりました。久方ぶりの嬉しい散歩でした。今日は幸せいっぱいの一日でした。