一昨日、BMWジャパンの会議で印象的だったのは、来年五月に発売予定のHP2 Sportが今年の9月以降の輸入車に課せられた、世界で最も厳しとされる日本の排気ガス規制をクリアしたとのニュースだった。 バイエルンのエンジン屋の技術力が今の時代にこんな形で証明された。
これで、空冷二気筒で最強の135馬力のフラットツイン エンジンは、低公害でも世界最高の内燃機関となる。予定価格390万円と価格も最高だけど、その仕上がりは、デスモセィチRRと同等と言っていい。どこの国であろうと、最高100台を以上は配車されない希少なモデルだ。 日本車のスーパースポーツが規制で骨抜きにされ成すすべがない今、また他のブランドのように、回転リミッターで虎の牙を抜くような誤魔化しをしないのが実にBMWらしくていい。この勢いで期待のS1000RRも1馬力も失う事無く、フルパワーで規制をパスして、他のメーカーに技術力を見せつけようではないか。キャタライサー付きのバイクのパイオニアのBMWには「世界一クリーンで高性能なバイク造り」を目指して欲しいものだ。
先日のミラノショーには、こんなレーサーが展示されていたが、ロードモデルと異なるところはほとんどなく、HP2 Sportが、自走でサーキットに行き、ボルトオンのテールランプをピットに残して、写真のような走りをし、また家まで自走で帰れる夢のようなバイクなのだ。