S1000RRは最先端技術の塊だった

2015年01月24日 | 日記

 ナンバープレートを付け終えてNew S1000RRで外気温6℃の国道16号線に出たら、時計は既に18時を回っていた。先日、購入したツーピースのスタートスーツを着込んで、あえて防寒の上着を身に着けずに出かけた。

199馬力ものスーパースポーツを公道で乗るのは久々くだから、慎重にアクセル、ブレーキ、クラッチの操作に慣れることに集中して16号を走る。

 期待していたシフトアシスタンスProは完成の域に達していて、1速の守備範囲が広いこともあって、この手の機能が苦手だった1速から2速へのシフトアップも極めてスムーズになった。

千葉北インターから東関東自動車道に乗り東京方面を目指す、1,000キロに慣らしを終えないと13,500回転のレブリミットまで回らないが、それでも充分に速い。

マイナーチェンジされる前の初期モデルは常用する中速のトルクが今ひとつ不足していたが、新型になって完璧にトルクカーブの全域を埋めてくれた。

最新のダイナミックスタビリティコントロールDDCがスポーツモードのセットだから、思いの外しなやかな乗り心地を提供してくれるが、それでもしっかりニーグリップしていないと振り落とされそうな加速に慣れるのが精一杯、おまけに路面温度も低いし、慣らし運転なのでハンドリングや車体の剛性感を体感するところまで車体をバンクさせることは早々に諦めた。

信号待ちでニュートラルでアクセル空けても、タコメーターは3,000回転以上回らない。これが、例のフルパワーで近接騒音をクリアできる新機能なのだ。

スーパースポーツにグリップヒーターが標準装備?って如何にもBMWらしいが、分厚いウインターグローブで操作するマシンではないから、重くなる訳ではないので大歓迎だ。

寒いので50キロ程の短い試乗だったが、最先端技術の進歩は素晴らしいの一言だ。シート高もあるし、前傾ポジションも楽とは言えないが50歳を過ぎても魅力に引き込まれるマシンだった。

あえて欠不満を述べさせてもらえば、ライバルのパニガーレのメーターと比較するとメーターに表示される情報がアイコンでなく文字なので見難い。

でも、この加速で視線をメーターに移す余裕は無さそうだから、将来、情報がヘルメットのシールドに表示されるような技術が市販されるまで待つことにしよう。


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