表参道に警視庁が二輪専用コインパーキングをテスト設置

2009年11月18日 | バイク

 1今日の読売新聞のホームページに、こんな記事があった。民間取り締まりによる駐車違反で路上駐車が減ったのは事実だが、有料駐車場というものが殆ど存在しない二輪車ユーザーにとって行き場の無い法改正で、特に都市圏の二輪車の販売が大きく落ち込んでしまった。

そこで、警視庁もやっと重い腰を上げ、車道のコインパーキングを実験的に設置するようだ。

昨年ロンドンへ観光に行ったときに、このような二輪専用の駐車場をあちらこちらで見かけた。Dsc_2339

都心のど真ん中なら、ひとつのブロックに必ずあると言ってもいい。世界中どこの都市でも二輪車はコミューターとして重宝な乗り物なのだ。

読売新聞記事抜粋

東京・表参道の車道に今月30日、全国では異例となるバイク用のコインパーキングが登場する。

 2006年の道交法改正で駐車違反の取り締まりが厳しくなり、乗用車の駐車場整備が進んだが、バイク用はほとんど設けられていないのが実情。このためバイクの駐車違反の件数も改正前の約5倍に増える事態となり、警視庁が試験的に設置することにした。今回の結果を踏まえ、拡大する方針だ。

 同庁などによると、改正道交法では、民間監視員の導入で駐車違反の摘発が強化され、繁華街などに民間の駐車場などが相次いで整備された。その一方で、バイク用の駐車場整備は法改正後も進んでいない。50cc以上が都内に約50万台あるのに対し駐車スペースは自宅の保管場所なども含めて約1万台分しかないという。

 このため、歩道や路上の違法駐車は後を絶たず、全国のバイクの駐車違反の取り締まり件数は、法改正前(05年)の約10万9500件から、07年は約52万1400件に激増していた。

 駐車場不足は、法改正当時から懸念されており、バイクメーカーなどが加盟する「日本自動車工業会」(港区)の担当者は「駐車場不足が、年々利用者が減っている一因」と話す。

 利用者からも「駐車スペースが絶対的に足りない」「出かけたくても、とめる場所がなくてあきらめてしまう」などといった声が同庁に寄せられていた。

 今回のコインパーキングは、港区の表参道交差点から表参道沿いの両車線に、約160メートルにわたって設けられる。1台分の広さは縦2・5メートル、幅1・3メートルで乗用車用のほぼ半分で、大型もとめられる。建物の出入り口などを除くと、計34台分のスペースが確保できるという。利用時間は午前9時から午後8時。チケット制で、1時間300円。

 今月17日早朝、表参道をバイクで訪れた渋谷区内の会社員男性(28)は「休日もバイクで買い物に来るが、駐車場所がなく、後ろめたい思いで歩道上にとめていた。駐車スペースが増えればうれしい」と期待する。

 同庁の担当幹部は「駐車場不足の解消は簡単ではない。今回のコインパーキング設置をきっかけに、民間による駐車場整備の機運も広げたい」としている。

(2009年11月18日15時46分  読売新聞)

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