セカイの周縁

世界の中心から遠く離れた縁っこで、細々と生きている―そんな日常の中でアンテナにひっかかったモノゴトを。

パン屋さんで

2005-02-23 13:44:18 | よもやま
スーパーの焼き立てベーカリーに立ち寄ったときの出来事。

店にいた4~5歳くらいの女の子が、
トングに手が届かない様子だったので、
「取りましょうか?」と声をかけて取ってあげたら
「ありがとうございます」とていねいなお礼の言葉が返ってきた。

おっ?と思ってたらその女の子、試食のパンを味見するときも、
店員に「もらってもいいですか?」と尋ねてからパンを手に取った。

その幼さにしてはあまりの礼儀正しさに、
おそらく「お受験」で身につけたものではなかろうかと、
なんとなく、ふと思った。
親が日頃からしつけを大事にしている、というレベル以上の、
訓練されたやりとりだ。

小さい頃から、他人とのやり取りをここまでしつけられている子どもには、
普段まずめったにお目にかかることはない。
それどころか、人の集まるところで、周りの人間にお構いなく暴れまわる、
放し飼い?にされている子どもの姿の方が、いまやスタンダードな感がある。

この女の子ほどていねいじゃなくてもいいから、
他人に何かをしてもらったら「ありがとう」をいう、
などのコミュニケーションの基本とか、
人の集まる場所では走り回らない、などのマナーの基本くらいは
子どもに教えておいた方が、本人も周りの人間も、
みんなが幸せになれるのにな、と思う。

まぁ、そもそも、大人でも基本ができてない奴がいるくらいだから、
それ以前の問題か…

写真は、今日のおやつに選ばれた、まだホカホカのクランベリーパン。

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