セカイの周縁

世界の中心から遠く離れた縁っこで、細々と生きている―そんな日常の中でアンテナにひっかかったモノゴトを。

南くんの恋人 最終回

2005-08-22 23:11:01 | ドラマ
なんで今ごろ、去年の夏ドラの感想を書くかというと、
実は私、このドラマ、最終回だけ見てなかったのだ。

ちょうどその頃、時間続きで観ていた「人間の証明」が先に最終回を迎え、
それで気が抜けちゃったのか、次の週の最終回を見損ねたのだった。
脱力…

ドラマがビデオ化されたらチェックしようと思いつつ、
忙しさに紛れて忘れてしまい、
つい最近、東海地区で朝に再放送されてたので、
実に1年ぶりに迎えた最終回、というわけだ。

冒頭、喪服を着た南や家族が集まって
椅子に座っているシーンから始まる。

内田春菊の原作を読んでいる身にしてみれば、
このシーンには衝撃を受けるはずなのだが、
録画ビデオを巻き戻す際に、先にうっかり
すがすがしいラストシーンを観ちゃった後だったので、
そんなにビビらなかった

……え~と、先回までのあらすじはどんなだっけ?
ちよみを元の姿に戻すため、南とちよみは
「満月の夜、愛し合うふたりが心をひとつにして願い事をすると、
望みが叶うという“月下の泉”」まで出かけて行ったんだな。

夜になって満月の光がさし、二人が願い事をしようとしたまさにそのとき、
ちよみのおじいさんが危篤だという電話が、日下部先生から入る。
それを聞いた二人は迷わず「おじいさんの命を助けてください」と願いごとをする。

…別に、順番からいくと老いた者が先に亡くなるのは仕方のないことだから、
ちよみが元の姿に戻る方をお願いしちゃえよ、こっちも深刻だぞ!
私なら思っちゃうのだが。

でもこのとき、おじいさんを助けていなければ、
その後、車に追突されて車ごと崖の下に落ち、
動きがとれなくなった南とちよみは
そのまま死んでたかもしれないのね…
まさに「情けは人のためならず」というわけで。

月下の泉で願い事合戦!て感じだったけど

このドラマの見どころは、南くんとちっちゃなちよみが話をしたりするシーン。
あれは後で合成してつくるわけで、
芝居をしてるときはお互い、一人芝居をしてるんだよね。

でも、そんな違和感をちっとも感じさせない。
二人の間に通じ合ってる感情とかが、ちゃんと画面から伝わってくる。
だから二宮さんと深田さんはなかなかの演技をしてるよな~!と
感心していたのだった。

結局、ちよみはちっちゃいままで、南くんのお嫁さんになり、
二人はいつまでも幸せに暮らしますよというメルヘンなエンディング。

3年後、期待のマラソンランナーとしてレースを走る南くんの
ユニフォームの胸ポケットには、ちよみが入ってて、
ずっと南くんを応援しているのだった…めでたしめでたし

二宮さん、1年前はやっぱ若い。
最近、大人っぽい顔立ちになってきたから。

エンディングで「瞳の中のGalaxy」を久々に聞けたのもよかった

やっとこれで「南くんの恋人」、成仏できたかなぁ~