セカイの周縁

世界の中心から遠く離れた縁っこで、細々と生きている―そんな日常の中でアンテナにひっかかったモノゴトを。

おとなの夏休み!

2005-08-15 22:52:50 | 
8月12日(金)舘山寺


いきなりキタナイ脚ですんません…
いちお、ドラマ「おとなの夏休み」のオープニングを気どってみたりした。




浜名湖は、海につながってるので水は塩辛い。
気分としては「海!」なので、このさい海と呼ばせてもらおう。
遠浅なので、少し沖の方まで歩いていかないと、
平泳ぎしても足が海底にひっかかるのにはまいった。
子どもを連れてくには最適なビーチなんじゃないかな。
水温もぬるくて、この日は曇り空だったにもかかわらず、肌寒くなかった。

何年ぶりかの海~ッ!てことで、
はしゃぎまくって、のっけからガンガン泳ぎまくり、
疲れたら仰向けになって水面にプカ~ッと浮いたりして…
そこには波に揺られる自分と空しかない。
あの、果てしない解放感を、久しぶりに味わうことができた。

しかし海水浴はその後「あさり採り」へとおもむきを変える…

潜水して何かを採っていた男性から、「あさりが採れる」という情報を得て、
「足で砂をかき分け、くぼみを作っておいてから、それを目印に潜って採る」
という技も伝授してもらい、その後の私と友人2人は、
2時間ほどあさり採りに没頭したのだった。

友人Tはまるで海女さんのように、くり返し潜っては採りまくり、
潜水ができない私と友人Hは、足の指で1個ずつはさんで採るという
地道な作業を続けていた。

そのうち、スコールのような雨とともに雷が鳴ったので
「これはヤバイ」とビーチから引き揚げることにして、
ホテル鞠水亭の展望露天風呂にひとっ風呂浴びに行った。

ここの露天風呂は、眼前に浜名湖内浦湾の素晴らしい眺望が広がり、
すごく清々しくていい気分
この露天風呂だけでも舘山寺まで来る価値は十分にある。



ホテル鞠水亭の駐車場から眺めた風景。
これを俯瞰した、もっと壮大な風景が露天風呂から一望できる。

汗を流してさっぱりした後は、「何かおいしいもの食べて帰りたいね」と、
舘山寺参道の商店街にある浜寿司へ。
寿司屋に入ったものの、注文した品は鉄火巻以外居酒屋メニューばかり…
すまんのぅ、「時価」にビビる貧乏症がいまだに抜けないもんで…。

しかし、突出しに出たしんじょのような料理を一口食べて感動した。
おいしい辛過ぎない関西風の甘口な味つけ。
「ここの料理はきっと全部おいしい」と確信して、
メニューを読むのにも気合いが入ってきた。

実際、鉄火巻もブリかまもクラゲの酢の物もキスのフライもみんなおいしかった。
「寿司用に生きのいいネタを仕入れてるから、素材からおいしいんだね」と
友人たちと盛り上がった。

調子にのって冷酒も頼んだら、
蓬莱泉の生酒と山形の酒のどちらがいいかと聞かれた。
蓬莱泉は愛知の酒なのでおなじみだから、
山形の酒(名前を聞かなかった。私としたことが…)の方を頼んだ。
樽のような香りがする、まったりした味わいの、
後口に嫌味なアルコール臭が残らないおいしい酒だった。

「一見で入った店なのに当たりだったね」と楽しく食べて飲んで、
さてお勘定を済ませて帰ろうとしたら、
「あと5分くらいで花火が始まりますよ」と、板さんが教えてくれた。
その日はちょうど舘山寺の花火大会だったらしい。
お店の大将らしき人が、わざわざカウンターから出てきて、
入り口に置いてあったパンフレットを見せてくれながら、
ビューポイントまで教えてくれた。本当にありがとう!

教えてもらった場所で陣取っていると、
目の前の空にパーッと花火が上がった。

たまや~!

花火が上がるたびに「ヒャ~!」とか歓声を上げているウルサイ私ら…。
素晴らしい一日の最高の締めくくりだった。

なんていうか、人生、
嫌なことばかり立て続けに起こるのにはもう慣れっこだが
今日のように、幸せなことが立て続けに起こる一日もあるのだな。
ひょっとしたら、日頃がんばって生きてるごほうびだったのかもしれない。

生きていればいいこともあるみたいだ。今日のように。