セカイの周縁

世界の中心から遠く離れた縁っこで、細々と生きている―そんな日常の中でアンテナにひっかかったモノゴトを。

息子――優しい時間7

2005-02-24 23:56:57 | ドラマ
前回、あわや勇吉と再会、というところで
拓郎が走り去るシーンがあった。
その撮りの後で、かずなりんはコケたらしい…
雪の上を全力疾走する渾身の演技に拍手~

今回は、北島サブちゃんがお客として「森の時計」に来店。
そのシーンで、店内のレイアウトに改めて感心した。

入口入って右手は、常連さんがたむろするカウンター席。
まっすぐ奥へ行くとテーブル席で、
外の風景を見ながら一人でゆっくりコーヒーが飲める…
やっぱハヤるわ、この店

「あんた、拓のこと、今まで一度でも、ちゃんと見てやった?」

朋子にいわれた言葉がズーンと胸に響く勇吉。
恵との会話でも問いかける。

勇吉「オレはお前のことをちゃんと見てたかね」
恵 「見てたわ…」


このときの恵の微妙な表情が気になるところ。
事故当日、拓郎を問い詰めていたことと、何か関係があるのか…?

新人陶芸家のコンクールに向けて、大みそかの夜も陶芸に打ち込む拓郎。
その姿を外からじっと見つめる勇吉。
息子のことをちゃんと見つめる第一歩を、ようやく踏み出したかな。

夜の闇に浮かび上がる「森の時計」の軒下に垂れ下がったつららが、
ゴージャスなデコレーションのようだった


    


今回、個人的に一番心に響いたのは、
勇吉がかつての会社の同僚を相手に語った、
今自分は「振り返る」という仕事をしているんだ、という言葉。

自分の内面や、これまで見過ごしてきた家族の気持ちを振り返る作業を、
「仕事」と表現するところがいい。

「振り返る」という仕事を、
ちょうど自分もこれからやろうとしていたところなので、
この言葉はとてもタイムリーでうれしかった

弁当の悲劇

2005-02-24 20:13:40 | よもやま
デパ地下で、某料亭の弁当を買った。

店員が、弁当をビニルの手提げ袋に入れて、口を固く結び、
さらに紙袋に入れて客に手渡している。
「そんなに過剰包装しなくても」と思い、私は、
紙袋を断ってビニルの手提げ袋のまま弁当を受け取り、
そのまま提げて歩いていた。

弁当を買うといつも困るのは、
袋の中で水平を保てず、すぐに縦になってしまうことだ。
家に帰って弁当を開けると、中のおかずが片方に寄ってしまっている。
汁も外ににじみ出て、弁当箱がベトつくのもイヤだ。
ビニル袋に入れたまま弁当を水平に保つ方法を、
誰か発明してくれると助かるのだが…。

さて今回は、いつもと様子が違っていた。
ふと気づくと、ビニル袋の中が、なんかゴロゴロしている…?
なんと、弁当のフタが開いて、中のおかずが袋内に転がり出ていた。
弁当箱のフタがセロテープで留められていなかったのである。
フツー…フツー、テープで留めてあるだるぉ?

「…そうならそうと、ひとこと言えやぁ!

しょうがないのでゴロゴロしたまま家に持って帰って、
ビニル袋の中にこぼれたおかずを、
袋を裏返しにしてそのまま弁当箱に戻した。

そして食べ始めたら…なんか、
噛んでも噛んでも噛みきれないものが口の中にある。
そして、苦い。

苦みを味わう食品はいろいろあるが、
本能として備わる味覚の「苦み」は「毒」のサインである…。
念のために口の中に入っている物を出してよく見てみたら…
なんと紫色の輪ゴムだった!
てっきり海藻かなんかか?と思って口に入れたのだ。

「こんな、役に立たない輪ゴム1本で弁当箱にフタしとくんじゃねぇ!

長年生きてきて、輪ゴムをよく噛んで味わったのは初めての体験だった。