最近、昭和ブームで昭和を経験したことのない若い人たちまでもが、懐かしいと感ているそうです。
昭和といっても特に「ALWAYS三丁目の夕日」の舞台となっている昭和30年代ぐらいが、一番人気があるようです。戦後の復興も進み、著しい経済成長を始める時期、これから生活が豊かになっていくという希望にあふれた時代だったからでしょうか。
電話機、洗濯機、テレビ等々、昭和に比べて、平成になった今、確かに文明の機器は目覚ましい発展をとげました。
しかし、人間の心の方はどうでしょう。 昭和の時代の方が、人に対する思いやりの心がたくさんあって、今より豊かだったような気がします。
便利になった分、心の豊かさという大切なものをなくしてしまったような気がします。昭和を懐かしむという気持ちも、その心の豊かさに対する、あこがれなのでしょう。
昔を懐かしむだけでなく、もう一度、その心の豊かさを取り戻してはいかがでしょうか。
写真は、昭和30年代に、川崎の溝ノ口にあった、立正幼稚園の弁当箱です。日蓮宗系の私立の幼稚園でしたから、制服はもちろん、弁当箱も御あつらえでした。蓋には、校章と生徒の名前が染め抜かれています。今考えると、昭和は以外に贅沢な一面もあったのかも知れません。
ほかの幼稚園でも使われていたということを初めて知りました。きっと、これに見覚えがある人は、同世代なのでしょう。