清運寺だより

ようこそいらっしゃいました。甲府市にある日蓮宗寺院の住職のブログです。日々の出来事、感想、行事などをご紹介します。

あずさ二号でいざ鎌倉

2016-03-02 09:49:20 | 行事

昨日お世話になった声明の師匠の密葬に鎌倉まで行ってきました。

8時ちょうどではなく7時24分甲府発のあずさ二号で。

もちろん鎌倉までの直通ではないので八王子で横浜線に乗り換えるのですけれど。

久しぶりの鎌倉は寒く、かえって甲府のほうが暖かいくらいでした。

観光シーズンではない平日なので人出はそれほどでもありませんでしたが、そこそこ観光客もきているようでした。

今回密葬にうかがったお寺は鎌倉駅のすぐ近くです。

お寺の入り口には「山門不幸」の札が掲げられてます。お寺で不幸があるとこのような札が立てられるのです。

今回は密葬ということでしたが、たくさんの方がお見えになっていました。私も大変お世話になった師匠ですが、たくさんの方に慕われるお人柄が偲ばれます。もうあのお声を聞くことができないのかと思うと残念でなりません。

葬儀より少し前にお寺についたのですが、すでに葬儀会場である本堂は満員で本堂への渡り廊下に急きょ並べられた椅子席での参列となりました。そこに座られた方だけでも40人程度、本堂の外での焼香客もいらっしゃいますから参列者は数百人になることでしょう。

ところで、こういう葬儀の場合いつも頭を悩ますのはどこに座るべきかということ。

考えすぎかもしれませんが気になるんですよね、私は。

というのもたいていこういう葬儀では家族席、来賓席などあらかじめ決められた方が座る席はあるのですがそれ以外は自由となっています。しかし、それでも暗黙の了解はあり関係性の深い方、立場のある方などは上座に座るということがあります。

地元の葬儀ならばどういう人が来るかは大体想像がつきますのでそれから推理して自分はこの辺に座っていればいいなと判断できるのですが、そうでない場合は頭を悩ますことになります。

サラリーマンの方でもあるんではないでしょうか、自分の座る位置を瞬時に判断しなければならないということが。

なので、アウエーの葬儀の場合、早く入って席に座ってしまうと後から偉い方が来て席を移動しなければならなくなったり、移動さえできず場違いな思いをすることもあるので、あらかた偉い方々が座り終わった後会場に入れるように時間調整をしたりしています。しかし、ちょっとタイミングが悪いと今回のように本堂に入れないということが起こってしまうんですね。

たかが席、されど席、自分の立ち位置を見極めるのは難しい。

今回は密葬でしたので、いずれ本葬が行われることとなります。その時にはもっとたくさんの方々がお見えになることでしょう。

時々、一般の方で「うちは密葬にするので家族だけで行います」という話を耳にすることがありますが、密葬とは本葬を行うにはしかるべき準備があり時間がかかるのでその前に仮に行う葬儀ということです。そこでは荼毘式(火葬)を伴うことが一般的です。ご遺体を何か月もそのままにしておくことはできないですから。

つまり密葬をするということはのちに本葬が行われるということを意味します。

密葬だけということはありえないんですね。

おそらく密という字が付いているので誰にも知らせない秘密の葬儀というイメージがあるからでしょうか。

葬儀についても参列者が少ないと簡単に行われるというイメージがあるようですが、参列者が数千人あろうがほとんど参列者がなかろうが行われる儀式はほとんど変わりません。

今回のように規模の大きな葬儀でも家族だけの葬儀でも行われる儀式にほとんど違いはないのです。ただ規模が大きいか小さいかだけの違いとなります。

ですから参列者が少ないから簡単に省略された葬儀が行われるということはありません。

「安心してください!」 ご本尊様の前では皆平等です。

 

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3月の標語

2016-03-02 09:35:15 | 標語

今月の標語は「先祖がいるから 父母がいる 父母がいるから 自分がいる」です。

当たり前のことだけれど、あまり意識することはないかもしれません。

でも今こうして自分が存在するにはたくさんの先祖があったればこそ。

そのうちの一人でも欠けていれば自分はここに存在できないのですから。

ずっと命のたすきが繋がれている、そう考えるとちょっと勇気が湧いてきませんか?

 

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