整体師のお仕事日記

治療院での施術や仕事でのできごと、その他いろいろな出来事を綴っていきます。

膝痛(1)

2005年04月04日 20時44分43秒 | 膝痛
中高年の患者さんには「膝が痛い」という方が非常に多いですね。
私が受け持っている患者さんの半分近くは「膝痛」のです。
整形外科に行くと「歳だから・・・」と言われてしまう「変形性膝関節症」という疾患があります。膝の関節にある軟骨が磨り減ってきて膝が痛くなる、というものです。中には「水がたまったので抜いてもらった」なんて話しはよく聞きます。

長い間、膝に負担をかけ続けて段々軟骨が磨耗してしまったわけです。膝にかかる衝撃を吸収するのは勿論軟骨もそうなんですが、太ももの前側にある4つの筋肉(大腿四頭筋)が衝撃を吸収する大きな役割をしています。ところが中高年になり、運動を行わなくなり筋力の低下が進むと、膝にかかる衝撃は大きくなっていき、その分軟骨に大きな負担がかかっていき磨耗していってしまうわけです。

また骨格的な要因も原因があります。

日本人はO脚気味の人が多いといわれています。特に中高年の方は、畳の上で正座をして座るという生活習慣があったせいでO脚が多いとのことです。O脚(内反膝)の場合は、膝の内側に負担がかかりやすく、その影響で膝の内側に痛みが出やすくなります。ですから根本的に治すにはO脚を改善させていく必要もあるわけです。

しかし整形外科ではO脚を改善させるようなリハビリは行っていないでしょう。せいぜい太ももを鍛えるようなリハビリでしょうか。電気をかけて終わり、なんてところもあるかもしれません。これではなかなか回復できないでしょう。膝というのは毎日必ず負担がかかるからです。ですから治しにくい、治りにくい(ここで「治る」というのは痛みがなくなることを意味します。軟骨が元通りということではありません)のです。

ですから治療に通う他にも患者さんには是非、自分で治すように努力していただきたいのです。自分で治す、というのはドクターや治療してくださった先生の指示をしっかり守り、少しでも実行していただきたいのです。

ではここで簡単に膝が痛い人のための体操及び注意点(自分でできるリハビリと考えてください)を紹介したいと思います。

①歩き方に注意しましょう。
踵からしっかりと着地して、つま先でしっかり地面を蹴ること。足の指で地面を掴むように指に意識を向けてもいいでしょう。内側が痛むO脚の人は、最後に足の親指側でしっかり地面を蹴るように歩くだけで痛みを減らすことが可能です。軽度の人であれば歩き方を変えるだけで治る方もいるくらいです。

②足のアーチを作る為に、足指を出来るだけ動かしましょう。
テレビを観ながら、お風呂に浸かりながら、どんなときでもけっこうです。指を1本1本丁寧に回してみましょう。指を広げるようにするのも効果的です。タオルギャザーというエクササイズもいいです(足指でタオルを手繰り寄せていく運動)こうすることで指の間の筋肉を動かせるので、足の骨格を正常に保ちます。足の骨格が正常だと、足でできているアーチで衝撃を吸収できるようになり膝への負担が軽くなります。また外反母趾にも有効ですよ。

③太もも、ふくらはぎをストレッチでよく伸ばしましょう。
簡単に言えば柔軟体操です。太ももの前側、後ろ側、ふくらはぎをしっかり伸ばします。勢いをつけずにゆっくりじっくり伸ばします。太ももの後ろ側とふくらはぎは、両足を前に伸ばして前屈ですね。身体が硬い人はタオルを足の裏にひっかけてタオルを引っ張るようにしながら、かるく身体を前に倒していきます。太ももの前側を伸ばすには、横向きに寝て膝を曲げて(股関節は曲げないようにしてください)足の甲や足首を掴みゆっくり曲げていきます。曲げるのがツライ人は、やはりタオルを足首にひっかけて、ももが軽く突っ張るくらいまで曲げていきます。このときに膝が痛いのを無理してやる必要はありません。「筋肉が伸ばされてつっぱてきたな」と感じたら(この時点ではそんなに痛くないはずです)20~30秒はその状態を維持して、じっくり伸ばしましょう。20~30秒たったら、少し(数十秒)休憩し繰り返します。これを3回くらい行ってみてください。できれば毎日行ってください。

とりあえず、この3つはできるだけ行って欲しいことです。
明日はこの続きをお話しします。

間違った運動してませんか?

2005年04月02日 21時54分15秒 | 症状・疾患
整形外科的な疾患は運動により予防、軽減できることは一般の方でもなんとなくわかっていると思います。当院に来る患者さんでも「健康の為に」ということで自分なりに運動をしている方がいらっしゃいます。でも間違った運動方法の方が、けっこういます。実際は聞いていないだけで、もっと多くの人が間違った運動をしてしまっている可能性がありますね。

具体的にどんな風に間違っているのかといいますと、膝が痛いのにたくさん歩いたり、全身運動で良いという理由で冷え性にも関わらず水泳をやったり。持っている症状をあまり考えず、「運動は健康に良い」という理由で、歩いたり泳いだりしています。まるで「○○は健康に良いから食べるといいですよ」という言葉につられて健康食品を買い込んでしまうのと同じです。

ではどういう運動が良いのか、ということは挙げていったらキリがありませんから、代表的な運動はどういう人にオススメか、というお話しをしていきたいと思います。

●ウォーキングにオススメな人
肩こり、腰痛、高血圧、高脂血症(高コレステロール、高中性脂肪)、心肺機能を向上させたい人
※ただし、膝痛がないこと、症状が重篤でないことが条件です。

●ジョギング
ウォーキングと同じ

●水泳
肩こり、高血圧、高脂血症、喘息
※身体が冷えるので、冷え性でない方

●水中ウォーキング
体重過多の腰痛、膝痛

●筋肉トレーニング
肩こり、腰痛、膝痛、糖尿病、高脂血症、他
※筋トレは多種ありますので、疾患によって異なります。


簡単にあげてみましたが、運動はこれだけではありませんので、楽しいと思えるものを行うことが長続きできるポイントでもあります。有酸素運動であればウォーキングの変わりにバイク(自転車)でもいいでしょうし、フィットネスに行ってエアロを行うのもいいでしょう。
しかし疾患全般的に見ても、有酸素運動だけよりも筋肉トレーニングも行った方が良いことが殆どです。筋肉を鍛えるということは、高齢者であれば運動機能が向上(日常生活動作の向上)しますし、やりすぎなければ筋肉のコリからくる痛みや不快感は十分に除けます。また基礎代謝が向上しますから、太りにくく痩せやすい身体にもなるのは周知の通りです。また適切な負荷でのエクササイズを行っていくことにより、筋肉だけではなく骨や血管も丈夫にすることが可能です。これは骨粗鬆症や骨折、心臓血管疾患、脳血管疾患の予防にもなることを意味します。ただこの「適切な負荷」というのが設定が難しいので、トレーナーなどの専門家に相談して行いましょう。

また有酸素運動では筋肉は鍛えられないと思ってい間違いないです。勿論、今まで殆ど運動をしていなかった人が運動を始めれば、それなりに筋は発達します。しかし、「歩く」「走る」「泳ぐ」という皆がやりやすい運動は、そこそこは筋が活性化されますが、そんなに発達はしません。やはり筋を鍛えるのは筋肉トレーニングしかないのです。いきなり行わなくてもけっこうです。ウォーキングなどで身体を動かすことに慣れてきたら少しずつ行ってみると良いでしょう。特に筋肉の衰えた中高年層ほど筋トレを行うべきなのです。

腰痛(4)

2005年04月02日 00時12分19秒 | 腰痛
脊椎分離・すべり症・・・今回はこのお話です。
これが腰で起こるとやはり腰痛が出ます。今まで見た患者さんは殆ど中年女性でした。
すべり症は中年以上の女性に起こりやすい疾患だということです。

一般的な臨床症状は腰痛、臀部痛、坐骨神経痛などです。
今まで見た一番ツライ症状を訴えていた患者さんは、ギックリ腰でほとんど動けないような感じでした。
レントゲンで分離すべり症とわかったのです。

<予防法>
なかには無痛の場合もあるのでわからない場合もあります。ですので予防としては腰に疲労を溜めないようにする、柔軟性を保つようにするしかないようです。基本的には他の腰痛の改善法と同じになります。

<改善法>
痛みが強い場合はコルセットを着用しましょう。
整形外科や治療院で治療を行ってください。ある程度痛みが引いてきたら、積極的にストレッチを行いましょう。腰、臀部、大腿、ふくらはぎをよく伸ばします。また是非行っていただきたいのが腹筋運動です。分離すべり症は腰椎が前方(お腹側)に動いてしまいます。ですのでお腹側から腰椎をしっかり支える(押し戻す)ようにするには腹腔(お腹の中にある袋です)の内圧を高める必要があります。その腹腔内圧を高める役割をするのが腹筋群というわけです。

筋力が弱い人でも簡単にできる方法があります。腰痛(3)でお話しした腹式呼吸です。もう少し頑張れる人は腰痛体操にもある腹筋エクササイズを加えてみましょう。仰向けに寝て膝を立てます。両手は耳にあてる(頭の後ろで組まないこと)か、ももの横に添えます。そして肩甲骨が浮くくくらい状態を起こします。これをできれば10回×3セットくらいやってみましょう。10回1セット終わったら1分ほど休んでから再開します。これを3回行います。もちろん10回できなければ、できる回数でOKです。筋力がそこそこある人でも状態を起こしたときにお腹にグッと力を入れれば10~15回くらいで疲れてくると思います。

腰痛には「腹筋と背筋を鍛えると良いっていうよね」という声を患者さんからよく聞きます。たしかにそうではあるんですが、一般的に衰えているのは腹筋の方です。ですのでだいたいの場合は、鍛えるのは腹筋だけで十分です。背筋は無理に鍛える必要はありません。エクササイズ知識のない方が、自宅で背筋を鍛えようとすると逆に腰を痛めてしまう可能性があります。ですのでどうしても鍛えたい場合は、トレーニング器具が揃っているフィットネスクラブへ行くなどして、トレーナーやインストラクターへ腰に疾患があることを伝えて指示をしっかり守ってください。多くの人は言うことを聞くのは最初だけで、途中から間違った(効果がでにくいor障害が出やすい)方法でやってしまうことが非常に多いです。ですので指示を守り、慣れてきた頃にもう一度チェックしてもらってください。私が通っていたフィットネスでもそういう人が多かったです。背筋を鍛えるのは意外と難しいので、安易に行わないようにしましょう。
※施術者の中にも安易に「背筋を鍛えるといいですよ」という人がいますが、鵜呑みにしないことです。そういう人に限ってキチンとエクササイズ方法を教えていませんのでご注意を。

ではお大事にどうぞ

腰痛(3)

2005年03月31日 21時31分43秒 | 腰痛
腰椎椎間板ヘルニア、聞いたことありますよね?
これも起こりやすい腰の疾患の一つです。若年層でもなりますので注意が必要です。
椎間板というのは椎骨という腰の骨(腰椎)の間にある軟骨ですが、この中心部にある髄核というものが、周りの組織の弱くなった部分からはみ出してきて、神経を圧迫してくる・・・と言われています。
しかし、不思議なことにヘルニアが起こっていても、痛みや痺れ(坐骨神経痛)が起こっていない人もいるんです。これは腰痛(1)でお話ししたストレスとの関係かもしれませんね。

<ヘルニア改善法>
●痛みが慢性化している方
慢性化している方は、とにかく腰に疲れを溜め込まないことです。基本的には腰痛(2)でお話ししたのと同じです。太もも、ふくらはぎをストレッチでよく伸ばします。また身体をねじる動作が硬くなっていると思われるので、腰をひねるストレッチをゆっくり行いましょう。ひねるときは腰を注意深く観察しながら行ってください。痛みがあるのに無理に行うのは厳禁です。長い目でゆっくり柔軟性をつけるようにしていきましょう。とにかく、ひねる(ねじる)動きがとても硬い、という状態が一番危険なのです。

また臀部~太ももの方に神経痛(坐骨神経痛です)が起こってしまっている方は、ストレッチに加え、腹筋も鍛えましょう。運動がニガテという方は、腹式呼吸がオススメです。吸いながら大きくお腹を膨らませ、吐きながら思いっきりへこませます。ようはお腹を多く動かすようにします。1回1~2分行い、これを1日に思いついたときに行います。何回やってもOKですよ。また坐骨神経痛が特にきになるようであれば、市販の骨盤ベルトを使って体操をします。ベルトを骨盤上に巻き、フラフープを回す様な要領で腰を回します。こうすることで骨盤が整ってきます。また骨盤をベルトで締めて安定させると、その上にある腰椎も安定してきます。骨盤が良い状態になれば腰痛も神経痛も起こりにくくなります。

●痛みがわりと強く、神経痛がつよく出ている方
整形外科、治療院等で治療を行ってください。無理は禁物です。痛みがある程度ひくまで、できればコルセットを着用します。また動きに余裕がでてきたら、コルセットの変わりに上記と同じように骨盤ベルトの着用でもOKです。骨盤ベルトの着用は1日2時間程度でOKです。長めに巻くときはゆるく、短時間だけのときは少しきつめに巻くようにしましょう。あまり長時間巻くと圧迫により逆に血行が悪くなってしまいます。痛みがかなり落ち着いたら、上記の慢性化と同様に行います。


私が施術する場合は、腰、臀部、大腿、ふくらはぎをよく解し、骨盤を整えます。また骨盤にある仙腸関節という関節をしっかり足の動き(股関節)に連動できるように調整します。この操作をすることで概ね良好な結果がでています。特に坐骨神経痛には有効です。

とにかくヘルニア予防の為には、腰への疲労の除去、ねじり(ひねり)運動の柔軟性の維持、この2点が非常に重要だと考えています。

ではお大事にどうぞ

腰痛(2)

2005年03月30日 23時36分13秒 | 腰痛
腰痛で一番多いのは、簡単に言えば腰の疲れです。筋肉の疲労が溜まって慢性的な痛みが発生してしまいます。

同じ姿勢を長く続けたり、中腰で作業したりと姿勢が一番の問題になってきます。この場合の解決法はやはりストレッチでしょう。太ももとふくらはぎを十分に伸ばすようにします。また仰向けで腰をひねるようなストレッチもオススメです。お尻の筋肉も伸ばすことができます。お尻の筋肉を伸ばす事は実は非常に重要なことなのです。身体の硬い人は、腰よりも先に臀部がつっぱってしまいます。臀部をほぐすと腰が非常にラクになりますよ。

男性で腰のカーブがなく背中からお尻にかけて真っ直ぐな人がいます。うつ伏せになってみて、人に見てもらいましょう。すぐわかるはずです。そういう人はうつ伏せで肘で上半身を保持して、身体を少し反り返します。この状態をしばらく維持して、気持ちよさが消えるまで反らします。

また逆に腰の反りが強い人は(女性に多い。やはりうつ伏せで見てもらうとわかります)腹筋を鍛えて腰椎をお腹側から支える力を強めると、腰の痛みの軽減になります。腰のカーブがキツイ人は腰椎がお腹側に大きく湾曲しています。もともとそのようにカーブしているのですが、それが大きくカーブしてしまっています。それをお腹側から押し戻す、そんなイメージでしょうか。中年太りでお腹が出てしまった男性も反り腰になりやすいので、腹筋を鍛えるエクササイズは一石二鳥です。

運動不足だと自覚している人は、1日20~30分くらいを週に2~3回(できれば回数は多い方が早いです)歩くと効果的です。動かなくて硬くなった筋肉が歩くことによって解れます。私もウォーキングで腰痛を治しました。もちろんウォーキングと上記の方法は併せて行います。また歩く事は骨盤にも非常によいです。

腰痛体操と一般的に呼ばれているエクササイズがあります。ストレッチと筋トレが合わさったようなメニューですが、慢性腰痛には効果的ですよ。高齢の方でもできますから是非試してみてください。

腰痛(1)

2005年03月29日 23時35分51秒 | 腰痛
肩こりと同様、腰痛で悩んでいらっしゃる方も非常に多いですね。
腰痛も様々な要因が絡み合って引き起こってしまいます。
むしろ単に姿勢が悪いから、というコレだけって人は少ないと思います。

もちろん姿勢や骨格的な問題も非常に重要ではあるのですが、それ以外に大きく痛みに関与しているのが精神的なストレスだとも言われています。どういうことかと言いますと、たとえ姿勢が悪くても、腰痛が起こりやすい骨格をしていても痛みを訴えない人がいます。また痛みを訴える人で、腰を揉んでみても非常に柔らかく、かといって骨に異常があるわけではない・・・そういう人もいます。

この痛みが出ているか出ていないか、の差が「ストレスがあるかないか」だと思うのです。
今の世の中、ストレスがないっていう方がおかしいですが、ストレスの大小はありますよね。
仕事、家庭、その他、いろいろな場面でストレスが発生します。「嫌だな」「心配だな」「不安だな」という心情は全てストレスです。たえずこういう心理状態が強く起こっていると、身体からのSOSで身体で一番負担がかかっている腰にサインが現れるのではないか?とおっしゃっているドクターもいます。

私の職場に来る患者さんでも、いつも腰を施術する人がいます。でも筋肉は硬かったり柔らかかったりと日によって変わったりしてます。もちろん日常の生活での負担のかけ方でも変わってきますが、よくよく話しを聞いてみると悩み事が解決したり、楽しいことがあったりしたときは腰の調子が良い、というまさにピッタリ当てはまる方がいます。
またこういう例があります。よく耳にする「椎間板ヘルニア」という疾患がありますが、これが酷くなってしまいギックリ腰になって動けなくなる人がいます。そういうときは仕事や何かで、大変なストレスを抱えている・・・という報告を何かの本で読んだことがあります。やはり実際にそういう患者さんに何人か出会ったことがあるので「なるほどな・・・」と心の中でつぶやいたものでした。

ではどうすれば良いのかというと、もちろんストレスの原因をきっちり把握して、それを解決することが一番の治療になるのでしょうが、なかなか難しいかもしれませんね。そういう場合は、できるだけ発散する方法を見つけることが大切です。もちろんマッサージを受けたり、ストレッチや運動は改善策になりますが、気持ち的にネガティブになっているとせっかくの効果も薄れてしまうでしょう。ですので何でも良いので、楽しめること、気分を紛らわすことが出来ること、を実行してみてください。思いっきり笑うことも非常に良いですね。気持ちがスッキリすれば痛みも減少するんではないでしょうか?スッキリしたところで治療を受ければ効果も倍増なんじゃないでしょうか?

気持ちを紛らわすといってもお酒の力を借りる、ってのはいけませんよ?

運動はいいですよ。筋肉を動かして血行をよくすることができますし、気分転換にもなり一石二鳥ですから

次回は腰痛のタイプ別の解決法をお話ししていきたいと思います。

ダイエット(4)

2005年03月27日 17時31分20秒 | ダイエット
いろいろなダイエット食品があります。
でも殆どのものに「運動もあわせて行うとより効果的です」なんて書いてあったりします。
そうです。やっぱり運動は切り離せない要素なのです。余分な脂肪(エネルギー)を消費するのは体中の筋肉です。ですから少しでも動いた方が多く消費するのは誰でもわかっていると思います。しかし「疲れる」「面倒くさい」などの理由でなかなか実行できないでいる人が多いのではないでしょうか?

ダイエット食品(サプリ含む)などで痩せるのは構いませんが、やはり運動は取り入れるべきだですね。運動をしてやせるほうが多くのメリットがあります。逆に運動をしないと多くのデメリットがあるんです。

運動した場合のメリット
①筋肉が鍛えられ、太りにくい身体になると共に整形外科的、内科的な疾患の改善・予防になる。
②骨の生成が促進され、骨粗鬆症や骨折の予防になる。
③ストレスの発散にもつながる。
④若返る

簡単にあげるとこんな感じでしょうか?
①に関しては非常に重要で、予防医学の為にも若年者だけでなく中高年者も是非行うべきです。身体を動かしていくことで、冷え性も改善しやすくなります。身体が冷えている事はやせにくくしている一つの要因でもあります。医学的にも是非身体を動かしていきましょう。

デメリットはあげるまでもありませんが、食べ物だけでやせると摂取カロリーは間違いなく少なくなっているでしょうから、脂肪も減るでしょうが、当然筋肉も減っています。筋肉が減ってしまうことの意味は言わなくてもおわかりですよね?ただ痩せただけで健康的ではないということです。

テレビなどに出てくるスタイルの良い女性の多くは何かしらエクササイズを行っているものです。

でもあくまでも理想です。
人それぞれ生活環境も違いますから、疲れきって運動どころではないという人もいるでしょう。以前にも言いましたが、「電車では立つ、エスカレーターではなく階段を使う」これくらいはできるのではないでしょうか?また冷え性の女性は冷えを改善させることをまず行った方がいいかもしれません(冷えとりのお話しはまた別の機会にいたします)そしてお風呂にしっかり浸かって、少し汗をかきましょう。運動以外で汗をかけるのはお風呂ぐらいですから。そしてに夕食は少なめ、できるだけ早い時間に食べることもポイントです。

ダイエットをされている方、是非健康的に美しくなってくださいね。

ダイエット(3)

2005年03月26日 20時44分04秒 | ダイエット
今回は私の指導でダイエットに成功した方のお話です。

26歳の女性で体重はおよそ90㎏くらいではないかと思います。
最後まで教えてはくれませんでしたが、そのときの容姿と痩せた後の容姿から考えてもだいたい合っていると思います。この方は20kgのダイエットに成功しましたが、たくさん痩せたのは「太りすぎていたから」に他なりません。太りすぎているから数字的にたくさん痩せやすい、という一面もあります。各種ダイエットでの売り込みの数字だけにごまかされないように注意してください。

この方のダイエット法は基本的には私と同じ方法です。まずは生活習慣を見直すことから始めました。すると以下のようなことがわかりました。

(悪い点)
・デザートなどの甘い物が大好き。飲み物もお茶系ではなくジュース系が多い。
・運動量(歩く量)が少ない(移動はほとんど車)
・食べる量も多く、スピードも速い

という太る要素だらけでした。
まず飲み物から変えました。もともとこの方は栄養に関して知識がある方なので、それほど細かく指導はしていません。自分でいろいろ工夫されていたようです。私が指導したのはエクササイズ面と、食事面の微調整だけです。

最初の3ヶ月くらいは順調にいきました(-8㎏)しかし、やはりその後減り具合が横ばいになってきました。本人は痩せることを諦めていたので、ここまで減ったことで多少満足してしまった部分もあるようです。順調に減っているときは楽しいのですが、減らなくなるとツラクなってきます。そこで目先を変えて、シェイプアップの方向に切り替えました。体重は一切無視し、ウエストや太もも周り腕周りなど気になるところのサイズを測り、「ここ●●cmを細くするぞ!」と目標をたてます。
それからは食事面は改善したまま維持し、よりエクササイズに集中します。
筋肉をつけるというよりも、ストレッチで柔軟性をもたせ(それだけでも血流はよくなります)軽い筋トレで筋を活性化することに専念しました。身体を動かすことに慣れてきたら、少しだけきつめにトレーニングしていきます。それにプラスして意識付けさせたのは「食べたらその分は歩いて消費しろ」ということです。仕事の日は難しいので休みの日に徹底させました。
ある程度運動に慣れてきた後、その方はフィットネスクラブに入会し、トレーニングを続けました。場所を変えて運動をすることで、気分転換になり楽しいと言っていたのが印象的でした。

無理せず、焦らずやった結果約1年で20㎏の減量ということになりました。

成功の要因として「食生活の改善が上手くいった」のが非常に大きいと思います。ある特定のダイエット法ではありませんから、リバウンドがありません。「こうすれば痩せる」というのを自分で発見ができたことは大きいですね。その後もエクササイズが楽しくできたのも良かったです。まだポッチャリではありますが、以前よりはるかに健康的でキレイになったと思います。本人も「いろいろな服が着れるようになったので楽しい」と言っていました。

この方は簡単に成功したように思えますが、いろいろ苦しいときもあったようです。
しかし、苦しいときに工夫をして乗り越えていきました。
まさに努力の賜物です。


ダイエット(2)

2005年03月25日 23時07分03秒 | ダイエット
まず私の体験談からお話しましょう。
私の頭には「腹がでたオヤジにはなりたくない」というのがあります(笑)ですので、ヤバイと感じたら直ぐに実行します。本当ならば毎日常日頃から気をつけていればいいのでしょうが、そんなに完璧にはできません。疲れてしまいます(笑)

では具体的にどうやっていったのかを簡単にまとめてみます。

①現状分析
原因が何なのかをしっかり把握します。私の場合は間食が大きな原因です。

②目標設定
当時の体重が76kg。ベスト体重が70~71kgなので-6kgが目標体重。期間は2ヶ月。

③方法
間食を止める。低インスリン&低炭水化物ダイエット。

まとめるとこんな感じです。間食では菓子パンが多く、一緒に缶コーヒーもよく飲んでいました。これも血糖値をいきなり上げてしまうので良くないですね。全てを急に始めると、食事へのストレスがたまります。これが非常に辛いんですね。我慢する、というのは必ず強いられるものですが、できるだけストレスを小さくすることがキモです。
そこで菓子パンから量が少なく栄養素が多く含まれているお菓子に変えました。コーヒーもブラックに。最初は物足りないかもしれませんが、ストレスは少なく済みます。また食事も炭水化物だけ量は減らし、おかずはしっかり摂ります。満腹感を出す為に味噌汁やスープ類は必ず摂ります。味噌汁は具だくさんにするといいですね。
身体が慣れてきたら、間食も徐々に減らし最後には止めました。
帰宅が遅くなってしまい、食事をとらないで帰ったとには味噌汁だけ飲むようにしました。

運動は忙しいときだったので、決めてしまうと挫折してしまうので、時間があるときに腕立て伏せとスクワットをやるようにしました。それに加えて出来るだけ歩くことと電車で立つ事は意識しました。

結果1週間で2㎏、2週間で4㎏と順調に体重は減っていきました。
1ヶ月で5㎏減量できたので残る1ヶ月は余裕がありました。
最終的には2ヶ月を待たず、70kgに達成できたのです。

炭水化物を減らすことがここまで顕著に結果がでるとは予想もしませんでした。そのときは激しく運動をしていませんでしたから、少し減らしても平気でした。余計な脂肪が減ってきてから、今度は運動を意識し始めました。筋トレを多くするようにして、ウォーキングにはもう体が慣れていたのでジョギングもするようにしました。このときにまだ多少身体が重いような気がしたので、食餌療法は続けてさらに2㎏減らしました。身体は軽く走りやすくなりました。しかし、やはり少し体重を減らしすぎたのか、スタミナが落ちたような気がしたので70kgに戻し、それ以降は維持するように気をつけています。

食餌療法と運動という組み合わせで痩せることが一番いいことは言うまでもありません。
しかし、わかっていても忙しいときは運動はなかなかできないものです。
でも歩く距離を増やすとか電車で座らないとかエスカレーターではなく階段を使うとか、ちょっと意識するだけで筋肉を使うことはできるのです。今でも私はエスカレーターは殆ど使いません。そういう努力が実を結ぶのです。

次回は約20㎏減に成功した、女性の体験談です。


ダイエット(1)

2005年03月24日 23時59分18秒 | ダイエット
今回はダイエットについてのお話。
古今東西、いろいろなダイエットがありますよね。
ただ単に体重を減らす人のもダイエットといわれているし、シェイプアップするのもダイエットの範疇でしょうか。
私個人的な考えですが、体重を減らすよりも、シェイプアップ(見た目のバランスのよさ)を目指すべきなんじゃないでしょうか?
1~2㎏減っては一喜一憂する・・・意味ないですよ。
たとえある程度肉付きがよくても、それが引き締まった筋肉であれば体のバランスは良いはずですから、美しくみえるでしょう。

いくら痩せている女性でもヒョロっとしていて、体型のバランスが悪い人はやっぱり美しくありません。

大事なのは体重でなく、バランスなのです。

世の女性で(男性もだけど)ダイエットに励んでいる人は多いと思います。
でも失敗している声もよく聞きます。
失敗している人の多くは自己流、流行(はやり)でやってしまているんでしょう。
やるからには、やっぱりコツがいるわけです。
それに適当にやっていてはうまくいきませんよね、やっぱり。
やるからには本気で行うべきです。

今まで自分自身も最高8㎏の体重減に成功しています。
また私の指導で約20㎏の減量に成功した人もいます。
私はパーソナルトレーナーという資格をもっていますので、ダイエットはある意味仕事の一つです。

これから何回かにわたって、私の経験と20㎏のダイエットに成功した体験談をお話ししていきたいと思いますので、ダイエット中の方は参考にしてみてください。

(続く)