今シーズンの「キラキラプリキュアアラモード」も、今朝の分を入れて残り3回。
そうそう、2月からの新シリーズ「HUGっとプリキュア」の予告も今月からはじまりました。どうやらある日突然、赤ちゃん(きっと妖精さんでは?)をプリキュアたちが育てることになって…という物語のようです。この幼い妖精さん(場合によれば赤ちゃんの妖精さん)を育てていくプリキュアという展開って、これまでも何度かでてきたように思うのですが・・・(直近だと「魔法つかいプリキュア」のは~ちゃん(キュアフェリーチェ)がそうですし)。
さて、今日の「キラキラプリキュアアラモード」ですが、先週分で敵・エリシオがこの世の中からすべての感情を消して、灰色の世界をつくりあげたところからお話がスタートします。当然、プリキュアたちも、喜びも悲しみもすべての感情を失い、無表情になっています。服装も灰色ですし…。
そんななかで、妖精ペコリンと長老だけが、なぜか感情を保った状態でいる。それは先週、エリシオがすべての感情を消そうと攻撃してきたときに、いちか(キュアホイップ)がキラパティのなかにペコリンと長老をかくまったからです。
幸いにして感情を奪われなかったペコリンですが、灰色の服を着て無表情のプリキュアたちやいちご坂の町の人たちを見て愕然とします。そして、もう一度、スイーツを食べていたときのうれしい、楽しい気持ちを取り戻そうと思って、キラパティをつかってペコリンがドーナツをつくります。
そこへ、エリシオの手下・グレイブがネンドモンスターたちをつれて現れます。いちご坂の町にまだ残っている感情をすべて消し去り、灰色の町にするために、グレイブとネンドモンスターはすべての人をチェックし、感情を思い出させるモノをすべて焼却場に運んでいます。そのグレイブたちに、ペコリンも捕まってしまうわけですね。
でも、焼却場でいよいよドーナツが燃やされようとするとき、ペコリン自体がプリキュアに変身します。キュアペコリンの登場です。といっても幼児がプリキュアになったような状態なので、あんまり強くないわけですが。
ただ、そのキュアペコリン登場によって、いちご坂の町のなかにホイップクリームが飛び散ります。そのホイップクリームを見て、プリキュアたちが何かを思い出したように焼却場へ。その焼却場に集まったプリキュアたちは、ネンドモンスターとグレイブから必死になってドーナツを守ろうとしているキュアペコリンを見て、再び自分たちの記憶を取戻します。
その後、焼却場のゴミのなかからキラキラルとともに、自分たちの変身に必要なアニマルスイーツが現れて、プリキュア全員復活。プリキュア全員が復活したところに、再びエリシオが現れて・・・。ここで、今回は終わりですね。ということで、来週はラスボス・エリシオとプリキュアの対決でお話が展開されるってことになります。
しかしまあ、この「すべての感情のない、無表情の世界」というのは、プリキュアシリーズで何度も登場する話なのですが。たしかフレッシュプリキュアでも、キュアパッション(=もともとは敵だったイース)の生まれ育ったパラレルワールドは、ホストコンピューターのメビウスにすべて支配されて、人々に感情のない世界だったかと。あるいは、スイートプリキュアの敵・ノイズも、この世の中から悲しいメロディを消すためには「すべての音のない世界」をつくるといって、無音の空間=人が石のように固まっている空間をつくろうとしてきたわけですけど。
今回もグレイブとキュアペコリンとのやりとりのなかで確かでてきたかと思いますし、前回もエリシオとキュアホイップの会話であったかと思いますが・・・。喜びや楽しみ、何かが「大好き」っていうプラスの感情の裏返しに、悲しみや憎しみ、嫌いっていうマイナスの感情が出てくるとしたら、そのマイナスの感情を消すと、プラスの感情までいっしょに消え去ってしまう。どうやらプリキュアの物語は今回も、これまでも、そういう人間の感情のもっているふたつの部分、それをどのように両方とも肯定的に受け止めて、前向きに生きていきていく力に変えていけるのかということを主題にしているように思いますね。
ということで、次回のプリキュアでのエリシオVSプリキュアたちの会話が楽しみです。