できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

事実を正確に伝えることから

2011-10-22 09:46:43 | ニュース

http://www.pref.osaka.jp/gikai_giji/2309gian/231005.html

大阪府議会に正式に「教育基本条例案」「職員基本条例案」が提出されたのは、10月5日(水)のことなんですね。いま、上の大阪府議会のホームページを見て確認をしました。

また、そのあと、大阪府議会でこの議案がまわってきた常任委員会では、いまどんな議論が展開されているんですかね? マスメディアはここをあまり伝えないので、誰かがきちんと傍聴して、議論の動向を紹介していただけるとありがたいのですが・・・・。

さて、いよいよ橋下知事が辞任をして、大阪市長選挙に鞍替えで立候補するとか。大阪都構想や2つの条例案などに対する批判・非難、さらには大阪府立稲スポーツセンターの廃止提案や成人病センターの移転問題、咲洲庁舎(WTCビル)問題に関する批判や、さかんに宣伝するほどには府の財政再建が効果を上げていなかった(むしろ債務は増えている)こと等々、ここへ来て橋下府政に対する批判・非難が相次いでいます。そんななかでの鞍替え立候補ですから、「失敗した府政の投げ出し」と言われてもしかたがないでしょうし、逆風が吹く中の「無謀」な立候補と言われてもしょうがないような気もします。

こういう状況のなかでは、まずは、橋下府政のこれまでと、彼が市長になって何をしたいと考えているのかについて、マスメディアが事実を正確に伝えることが大事なのではないか、と思います。また、そのマスメディアが事実を正確に伝えていることを前提として、これに対して、さらに批判的に私たちが検討してみることが大事ではないかと思います。

ここへ来て、マスメディアがいろんな形で橋下府政の問題点を指摘したり、彼の府政へ批判的な意見を持つ人々を登場させて来たりするということは、「いままでは、橋下府政べったりの報道しかしてこなかった」ということの裏返しでしかない。私などはそう思えてなりません。そのことに多少なりともマスメディアが「やばさ」を感じているのであれば、今までの報道姿勢に対する自己点検の作業とともに、今後は「事実を正確に」伝えていく作業をしてほしいと思います。

また、マスメディアが「事実を正確に」伝えていくということは、橋下府知事や維新の会が発表することをただ「広報」のように伝えるということではなくて、これに対して批判的な意見の持ち主もいること、「これはあくまでも府知事・維新の会サイドの話でしかなくて、別の考え方・味方もある」ということを伝えることではないか、と思います。そういう作業をこの際、マスメディアにはきちんとやっていただければ、と願ってやみません。

そして、たとえば橋下府知事と仲の良いタレントやアナウンサーなどが、今もなおテレビ番組で彼や維新の会に都合のいいコメントばかりしているとしたら、そういう番組の内容は今後、「これってお仲間による宣伝番組じゃないの?」と疑ってかかってしかるべきでしょうね。

あと、今日のしめくくりとして、この動画を紹介します。

http://www.youtube.com/watch?v=lpzNzyQx9gA&feature=share

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