今度は今年(2006年)10月11日の大阪市議会・財政総務常任委員会での、ある市会議員の発言です。この議員の発言のなかでは、下記のとおり、前にこのブログでも紹介した日之出青少年会館の子どもたちのサークル「ウイング」のことが、新聞記事を取り上げる形で紹介されています。この発言も、大阪市議会のホームページの会議録検索から見ることができるものです。
<某市議の発言>
この間、きょう付かな、11日、産経新聞にこういう記事が出てました。「大阪市淀川区の日之出青少年会館で活動してきた総合体験型地域クラブ『ウイング』に参加している小中学生たちは、6日夜、新大阪駅前で施設存続を求める署名活動を実施。10日までに826人分の署名が集まった。ウイングが行った施設存続を求める要望に対し、担当する市教委は、青少年会館は多目的に各種事業の実施場所として幅広く活用を図るなどと、主に8月末に外部委員会が出した最終提言をなぞった文書で回答。子供たちからは、どうなるかさっぱりわからないという感想が漏れた」というふうな記事が載ってました。
予算のときにも話題になったけれども、トモノスのとき、大騒ぎになりましたよね。その経験がひとつも生かされてなくて、子供たちの心に傷を今負わせてるという状況やと僕思います。その辺の行政側の配慮という考え方が、一般の方々が考える配慮と乖離してます。
ここに、皆さんの大きな問題点が僕はあると思うので、本当に今御宣言されたように、現在の利用者への配慮もできるようということでございました。しっかりとその辺、関係部局の皆さんと打ち合わせをして、子供の心に傷をつけるようなことはしてはならないと思っております。それはしっかり御配慮いただいて、きちっと正則した形で御回答いただきたいなというふうに思っておりますのでよろしくお願いします。
「子どもの心に傷をつけるようなことはしてはならない」というこの市会議員のコメントに対して、大阪市長はどう考えているのか。そもそも、「青少年会館条例の廃止」という方針が出ること自体、そこに通っている子どもの心に傷をつけてはいないのか。あるいは、そこで子どもたちと一生懸命関わってきた社会教育主事等の市職員の「引き上げ」方針は、子どもの心に傷をつけることになりはしないのか、などなど。
これからもぜひ、この市会議員の方には、市議会において、この発言の趣旨をふまえた市長側への質問をお願いしたいと思います。そして、できれば、この議員の属する会派のほかの議員の方にも、同様の趣旨での取組みをしていただきたいと思っております。
なお、「同じ会派の議員の方への取組み」ということでいえば、(1)で取り上げた発言の市会議員の方も同様ですので、ぜひお願いしたいと思います。