清野幸輝/Photo日記

徒然なるままに撮り歩いた、「水の景」「花の景」.......

T氏を囲んでパーキンソン交流会

2010-09-13 18:36:47 | パーキンソン病
 札幌在住のT氏はパーキンソン病を患いながら会社を経営し、絵画の道に精通し市内の一流ギャラリーで個展を開かれている。今年も第3回目の個展を開くべく準備中である。
特徴的なことは、彼の友人、知人や同病のパーキンソン病、他の難病患者とその家族に出品を広く呼びかけていることである。そのタイトルも「心のままに~H・Tの世界Ⅲ&みんなで一緒に展」としている。「みんなで一緒に展」の方は今回が2度目で水彩や油彩、写真、クラフト、陶芸、書、版画など広いジャンルから募集している。昨年の「一緒に展」には多くの素敵な作品が出品されT氏の個展に花を添えた。

 T氏は友人や同病の仲間を大事にされ、月1度の交流会の呼び掛けも忘れない。花見や積丹での釣りツアー、果物狩り、白老でのコタンの見学、焼き芋パーティなどを行ってきた。
年間のスケジュールも組んであるので、仲間達は楽しみにしている。
 今回、9月は長沼町へ出かけ美味しいランチを食べながら交流しょうという事になった。
長沼までは高速を降りておよそ10㌔程度、時間にして1時間少々である。
場所は最近オープンした「田園レストラン・里日和」。なるほど、その名のとおり畑の真っ只中にポツンと建っている。外観は茶色のログ風で決して立派な建物とはいえない。
しかも予約制で11時オープン、15時ラストオーダー。お店の内部は小奇麗でさっぱりした感じである。メニューはパスタ各種、ハンバーグ料理各種、オムライス各種などなどがメインディシュでそれぞれの料理にはカボチャ、サツマイモ、にんじんなどを主とした前菜が付く。これは真面目に食べるとお腹がきつくなるほどの量がある。デザートやドリンクもあるので申し分ない。
 私はハンバーグ料理から煮こみハンバーグを選んだ。ハンバーグは扁平形だと思っていたらほぼ球形なのに驚いた。卵がトッピングしてあり、これも量が多い。味も良いし久しぶりに美味い昼食を頂くことが出来た。
 美味いものを食べるとドーパミンの分泌が活発になるようで話に花が咲いた。
やはり話題は病気のことがメインテーマとなる。体調の事、リハビリのこと、薬の飲み方のことなどについて情報交換がやりとりされた。
最近起こった楽しい経験や旅行のことなども話題に上がった。今回集まったのは10人ほどであるが夫々が喜々として話し夫々が自分の意見でそれに応えた。
 パーキンソンなど難病患者は次第に体の動きが緩慢になり、それと共に人との出会いも失われる傾向がある。そういう意味で、この交流会の果たす役割は大きいものがある。
美味いご馳走を食べながら、体調や悩んでいること、嬉しかったこと、趣味、人間関係のこと、どんな事でも思いっきり話して聞いてもらうことの素晴しさをこの交流会は保障している。何気ない、とり止めない話から信頼の輪が幾重にも幾重にも広がっていくのだ。
仲間達はその中から元気とエネルギーをもい、次回を楽しみに帰路につく。Tさん、どうもありがとう!

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