清野幸輝/Photo日記

徒然なるままに撮り歩いた、「水の景」「花の景」.......

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●たかはし裕二さんの個展ー炭住長屋、幼い頃にタイムスリップ

2011-11-21 18:52:05 | パーキンソン病

              

札幌市中央区在住の高橋裕二さんが、個展「心のままに~たかはし裕二の世界Ⅳ」を開催している。2008年から毎年開催し、今回で4回目となる。高橋さんの作品は水彩画が中心で、普通なら見落としてしまいそうな風景が多い。じっと見ていると、心の奥底が温かくなり仄々とした情感が込み上げてくるのを覚える。そして、いつまでも見ていたい不思議な気持ちに駆られる。高橋さんは歌志内市の出身で私とは同郷である。歌志内はかつて栄えた炭鉱の街で、最盛期の人口は4万を超えた。閉山後は衰退し、今は5千を割っている。今回の出品作品の中に、多くの炭鉱労働者が居住していた炭住長屋を描いたものがあった。私も父の仕事の関係で生まれた時から小、中、高を通じて長屋生活の経験を持っている。長屋のトイレは屋外に別個に設けられ、水道も1棟(4戸~6戸)に1つであった。だから、各家庭は大きな水瓶を用意したものだ。一番困ったのは、隣家との仕切りがベニヤ板1枚だったので、隣人の生活が手に取るように分かってしまう事だった。この作品を見ていると、遠い昔にタイムスリップし、額縁を透し幼い頃の情景が次から次へと走馬灯のように蘇ってくるのだ。懐かしい歌志内の街並み、同級生との再会など、私の心は幻のドラマを演じていた。正に「たかはし裕二の世界」に入り込み、そこから脱け出すことが出来なくなった状態だった。どの作品も見る者の心に仄々とした温かさとドラマを与え、その場を離れられなくする不思議な力を持っている。

会場に掲げられた彼のプロフィルによれば、数年前からパーキンソン病を発症し体調も下降気味との事である。その中での取材旅行やそれを基にした創作活動は、ハンディをものともせず意欲的で情熱的である。こういう生き方に共鳴した難病患者をはじめたくさんの友人、知人が彼を中心に交流の輪を広げている。高橋さんは2009年の2回目の個展開催から仲間に呼びかけ「みんなで一緒に展」を同時に開催し、今回で3回目となる。絵手紙、写真、洋裁、絵画など等幅広いジャンルから出品されている。難病患者とその家族が高橋さんを中心に作品を見ながら交流し、そこから希望とエネルギー得る。この交流の場は月1回行われ、回を追うごとに輪が大きくなっているようだ。

高橋さんの個展「心のままに~たかはし裕二の世界Ⅳ」、「みんなで一緒に展Ⅲ」は明日22日が最終日。10:00~17:00まで。会場は大同ギャラリー(札幌市中央区N3W3)。

 

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