一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

小さな物

2016-10-08 11:35:54 | 雑記



       先日、「小さな働き者」と題して<洗濯ばさみ>
       をよんだ歌が新聞に載っていた。
       その記事がいつまでも頭に残っているので
       それを紹介したい。
       (歌人・松村由利子さんの「うたのスケッチ帳」)

       
       「薄暗い部屋で私を出迎える
                 洗濯ばさみのAの倒立」
                         松村正直

        365日、毎日洗濯ばさみにはお世話になって
        いる私だが、それをこんな感覚で接したことは
        ない。
        たしかに「A」の倒立……、うふふと笑えてくる。
        どうしてこんな発想が出てくるのだろう。
        それは、やわらかな感受性、身近にある小さなもの
        への愛しさなのかもしれない、と羨ましくなった。
        

        「群よりはぐれ洗濯ばさみがとめてゐる
               ポテトチップスの袋の口を」
                         梅内美華子

        私もよくやる、お菓子や小麦粉の袋……など、
        すぐ洗濯ばさみで止める。
        それだけでなく郵便物も、家族へのメモも、時に
        は資料も。
        クリップでは心もとなくて、洗濯ばさみの方が
        安心する。
        まだまだある。本の読みかけも、ピアノの楽譜
        止めも洗濯ばさみの登場である。
        そんなに毎日使っているのに、私の雑さ!
        
        
        「風の日のゆれるこころを留めておく
                 淡青色のせんたくばさみ」
                         杉崎恒夫


        これは洗濯物だけではなく、揺れる心に注目した
        のだろう。
        なんという繊細さ、心にくいほど。
        誰にだって、気持ちがざわついて揺れることが
        ある。
        それを洗濯ばさみで留める、なんて……。

        私はこんな素敵な感性を持ちあわせていない。
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