一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

梅雨入り

2011-05-28 16:27:13 | 季節


     関東地方も梅雨に入りました。
     こんなにすっきりというか、すんなり梅雨入り
     が発表されるのも記憶にないくらい。
     やはり1951年に統計がはじまって以来、関東
     では2番目の早さ、東海は3番目タイだそうだ。

     雨が続くと被災地の瓦礫の山や、地盤のゆるみ
     からくる土砂崩れが心配になります。
     昨日、田舎(南相馬市)に電話をしたら田植えが
     できない(禁止されている)、畑にたわわになっ
     ているナスもキュウリもスナップエンドウも食べ
     られない(こちらも禁止)と嘆いていた。

     南会津に避難している親戚は、女たちが独自に
     勉強会をはじめたという。放射能の影響は?
     政府のいうことは信じられるのか? 今後、
     子供たちをどう育てていったらいいのか等々、
     じっとしていられなくて動きだしたらしい。

     被災した人たちはいいたいこともいわずにじ
     っと耐えている印象があったから、逆にこち
     らも元気をもらった感じで明るくなった。
     たとえ同じ結果しか得られなくても、TVや
     新聞の報道を鵜呑みにするのと、自ら得た知
     識でそれらを聞くのでは大いに違うだろう、
     と思った。

     だが、こうしちゃいられない、行動を起こさ
     なくてはと思って動きだした人たちだが、
     リーダーシップをとる人がいなくて困って
     いる。
     吾こそは!なんていう人は一人もいない。
     皆、控えめな人ばかりなのである。
     それでどうしたかというと、「リーダーが
     いなくてもやりましょう」ということにな
     ったのだとか。

     ただ見守るしかないこちらとしては、同じ
     向を向く人たちが集まれば会話が増える、
     笑いも起こる、心身ともの活性化にいいだ
     ろうと思うしかないのである。
     先日の新聞(5、20毎日新聞)にこんな
     川柳が載っていた。

      哀しみを知って笑いを深くする
                  
     東松島市の津田公子さんの句で、家を流され
     避難所での生活から生まれたのだそうです。
     そのコメントがいい。
     「野菜を切ったり、皿を洗ったりする時のや
      りとりで、自然にふっふっと笑えるんです。
      そうだねえって感じで」

     人間、究極に追いつめられたら笑うしかない?
     「哀しみを知って笑いを深くする」
     いやあ、これこそ人間の笑い、本物の笑い、
     深いですねえ。

     それに反し、こっちの笑いは浅い!軽い!
     雨の中出かけて先ほど帰ってきたのだが、
     ボーっとしていたら車(2か月の新車)を車庫
     のポールにぶつけてがっつり(?)傷つけてし
     まった。
     これまでも新車に乗るたびに(そんなに回数が
     多くはないが)なぜか必ず2~3ヵ月目にぶつ
     けて傷つけてきた。
     その度に思う。ああ、他人さまの車でなくて
     良かった!!
     (わが車への愛車精神はない)

     朝から降った雨で庭のメダカの水はあふれそう。
     そういえば、「井の中の蛙大海を知らず」は
     「されど空の高さを知る」
     と続くのだった。
     さてさて、
     先日のmichioさんのコメントにあった、
     井伏鱒二の『山椒魚』ではないけれど、池の
     メダカはもしかしたら自分ではないか?
     そんな気がしてきた。
     
     
     

     
     


     
     

     
   
     
 
   

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2 コメント

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トラックバック (福岡シトリン)
2011-05-29 10:10:17
メダカで・・・トラックバックしちゃいました。
よろしくお願いいたします。
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Unknown (michio)
2011-06-02 22:40:41
なるほど、井の中の蛙、空の高さは知っている、それは痛快ですね。
家出をして東京にでてジャンヌダルクに近づこうと皆がそういう情熱にあったら、大変ですものね。恐らく姉の澤は岡山を一歩もでることがなかったかもしれない。だから晩年英子にも帰るところがあったのかもしれない。
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