一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

3月ひなの月

2020-03-01 09:07:48 | 季節
       今日から3月。

       3月といえば、ひなの月である。

       なのに、お雛様も出していないことに気づいた。

       このところのコロナウイルス騒ぎ、
       落ち着くどころか、
       次々と催し事の中止がはいって、
       沈着冷静に、とはいかぬ。

       聞くと、え、そんなところまで?
       と思うほど、
       ありとあらゆる行事が廃止になっている。

       読書会は予定通りやるつもりでいるが、
       さて、どうしよう。
       もう少し、様子をみることにしよう。

       こんなときは、手元の絵本をひらいて、
       ちょっと落ち着くことに。

       『三月 ひなのつき』
            石井桃子 作・朝倉摂 絵

       終戦直後の日本。
       よし子は母子家庭でひな人形がない。
       母が持っていた お雛様は空襲で焼けてしまった。
       母は7500円という高価なひな人形を買って
       やれない。
       よし子は、そんな母の気持ちを思い、
       じっと耐えている過程が身にしみるストーリー。

       いまはどんな高価なものでも手に入るご時勢だけど、
       世界には戦禍が絶えず、
       まだまだ飢えに苦しむ子どもたちがいるし、
       日本にもこんな時代があったことを、
       ちょっぴりでも思い出す月にしたい。