一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

♬ 今年もツバメがきたよ

2018-05-18 17:16:01 | 雑記



       子どもが聞くCDに

        ♬ 今年もツバメがきたよ
         元気でお空を飛んでいるよ
         新しい家ができたよ
         もうじきヒナがかえるよ

       という歌があるが、
       地元の小さな商店街に
       今年も本当にツバメが巣をつくっていた。

       そこは小さな(シルバー向けの)洋品店で
       こんな張り紙がしてあった。

       「今年もツバメが来ました。
        しばらくご不便をかけますが
        頭上に注意して
        よろしくお願いします」

       たしかに商品にツバメの糞がかからないよう、
       巣の下に(いつもは並んでいる)陳列台を
       取りのけてある。

       お客だって夢中になって商品を選んでいるときに
       頭に(糞の)落し物をされては、
       たまったものではない。

       でも、しばらくの辛抱だ。

       ヒナがかえって巣立つまで。

       子どものころ、
       年寄りが、
       ツバメが来ると、その家は繁栄するとか、
       商売が繁盛するといっていたものだ。
       

       しかし、
       かつては人家でよく見かけたツバメの巣が
       このところは、とんと見かけなくなった。

       これは(巣を)つくりにくい住宅になったのか、
       または建材がツバメの家づくりをはばんでいる
       のか。

       話は急に変わるが
       蕪村の句から。

       「燕啼(つばめな)いて
              蛇(へび)をうつ小家かな」

       蛇という語に怖れおののくが、
       昔はツバメの鳴き声を聞いて、家に入った
       ヘビを家人が退治したのだろう。

       そういえば、鎌倉に越してきて
       森を散策しているときに一度だけ
       小さなヘビを見かけたことがあるが、
       それ以来、ヘビも見なくなった。

       それだけ、野性の生き物にとっては
       生きにくくなったのだろう。