一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

坂道の街

2017-05-13 20:18:19 | 健康


     さだまさしの
     ♪ 坂のある町
     ではないけれど、
     鎌倉は坂道が多い。

     以前住んでいた所は平たんな平野部だったので
     引っ越してきたときには閉口した。

     それが住んで6年半、いまやUP、DOWN は
     当たり前で、平たんな道が物足りないほど。

     裏の鎌倉山(といっても住宅地)を登れば
     由比ヶ浜と右前方には江の島が見える。
     歩こうと思えば歩ける距離だ。

     家の前方はなだらかな坂道となっていて、
     スーパーや図書館、病院等々、
     気晴らしには周囲の森林を歩き、
     日常の生活には坂道をたったか下る。
     (帰りは当然、上り坂になる)

     しかし、今はいいが、もっと年老いて身体が
     弱ったときどうするか。
     それを心配しないわけではない。

     ところが、先日、新聞に
     「坂道の街は糖尿病リスク減」
     という記事が載っていた。

     緩やかな坂がある地域の高齢者は平らな地域に
     くらべ、重い糖尿病になるリスクが減るというのだ。

     坂道のある街は知らないうちに運動量と筋力が増え、
     血中のブドウ糖が消費され、血糖値の上昇が抑え
     られるというのである。

     もちろん、坂道をいやがって外出をひかえれば
     元も子もないことだが。

     やはり、先のことを心配するより、
     現状をたのしんでせっせと歩くことか。


     ※ 坂道に咲いていた花ショウブ

     

     

     

何でもない一日

2017-05-13 07:35:46 | 雑記


      その日、私はあるところに書類を届けなければならず、
      朝の9時半ごろ出かけた。
 
      すでに日は高く、帽子をかぶってはいるものの、日傘を
      持ってこなかったことを悔いた。
      見ると、会う女性(時間帯もあり、ほとんど年輩)
      は皆といっていいほど日傘を差している。なかには帽子
      をかぶり、さらに日傘を差している人も。

      半分ほどの道のりは来ており、いまさら引き返すこと
      もならず、腕や首筋が日焼けすることを気にしながら
      それでも前進するしかない。

      後先を考えずポッとして出て、すぐに後悔するタイプ。
      こういうことあるなあ、の心境である。

      いちばんの目的を果たし、その足で図書館に寄り、
      先日来思い立って果たせなかった本のリクエストを
      済ませた。

      ああ、喉が渇いた。
      ちょっとした外出のつもりだったので、ペットボトル
      (お茶)は持参していない。

      迷わずコンビニに寄った。
      コンビニのコーヒーはちょくちょく愛用している。

      ところが、ところが、
      いくらカバンをさぐっても財布が出てこない。

      日頃、忘れっぽい私は財布を二つに分けている。
      お出かけやスーパーで大量に買うとき用の財布。
      散歩などに持つ小銭入れ。
      (パン屋で思いついて買ったり、
      道路沿いにある無人販売所で野菜を買ったりする)
      
      コーヒーを目の前に財布が無かったらお手あげ!
      店員は「どうします?」って顔で、見ている。

      カバンをさぐる手になぜか、免許証!
      その日は運動を兼ねての歩きなので、免許証など
      持ってないはずなのに……??

      とっさに、免許証に一万円が差しこんであるのに
      気づいた。
      (これは究極、急場しのぎのお金)

      「あのう、一万円札でもいいでしょうか」
      店員はとうに事情は飲みこんでいるので、
      もちろんOKでした。

      お釣りをたんまりもらって
      (¥9900)
      熱いコーヒーを口にしながら、
      これが認知症のはじまりだったらどうしよう、
      と本気で心配した。

      せっかく小銭ができたのだからと、コンビニで
      2~3買物をして、帰途に。

      空は高く、日はさんさんと降りそそいでいる。
      地元の農家では立派なこいのぼりが風をはら
      んで勢いよく泳いでいた。

      家の近くまできて再び上を見上げたら、
      何と、屋根に昇って煙突掃除をしている男性を
      見かけた。

      サンタクロースじゃないでしょうが!

      自分に突っ込みを入れて、おそるおそる聞いた。
      (びっくりして足を踏みはずさないよう)

      「あのう、写真撮ってもいですかあ」
      「いいよ~」

      すかさずパチリ。

      それがこの写真です。