一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

長生きはめでたいことなのか

2017-02-25 05:46:00 | 雑記


      春一番の後、二番、三番(こういう言葉があるのか 
      どうか)と吹き荒れて、外出するのが怖いようだった。


      77歳の女性の投稿(毎日新聞)

       36年前、姑の介護をした。
       脳軟化に大腿骨骨折、点滴は絶えず、意識もうろう 
       の姿に「生きるとはどういうことなのか」と思い
       悩んだ。

       こんどは実母の番。
       84歳まで元気に働いた母も102歳ともなれば
       老衰がすすみ、、シルバーカーにすがって
       10㍍を歩くのがやっと。   
       ようやく老人ホームに入所した。

       娘3人の名前は漢字できちんと書く。
       何もかも「忘れた」といいながら、こんなことを
       いう。
       「みんなに迷惑をかけるだけだから長生きなんて
        するものじゃない。かといって自分で死ぬこと
        もできないし……」

       娘である投稿者は、姉妹交代で面会に行くだけで、
       経費も母本人が賄っているのに……と嘆く。

       姑のように意識不明で永らえるのもつらい。
       実母のように、意識があるが故に気兼ねしながら
       生きているのも胸が痛む。

       
       この投稿から、
       長寿はめでたいことなのか。
       人生の幕引きはどうあるべきなのか。

       これはもう、答えの出せない課題なのかもしれない。


       ※ 先日の突風でバス停が倒れていた。