長年、俳句をつくりNHK俳壇でも取り上げられた
こともある知人が、何を思ったか、
川柳に転じたという。
俳句は季語が必要だが、川柳には要らない。
その分、風刺やユーモアといった諧謔に富んだ精神
がためされることだろう。
俳句も川柳もひねることのできない私は、ただただ
新聞や雑誌などで楽しませてもらうのみである。
今年も第一生命が主催する「サラリーマン川柳」の
入選作品が新聞に載っていた。
今回は電通の新人社員の自殺問題をうけて、長時間
労働是正云々といった「働き方」に関する職場内での
矛盾や上司・部下の関係になやむ句が多かったという。
そのなかで、思わずぷっと吹き出すような句を挙げて
おく。いずれも秀句ばかりだ。
「落ちたのは女子力、体力、保育園」
「新人はペンを取らずに 写メを撮る」
「オレのボス ヤフーでググれと無理を言う」
「こづかいもマイナス金利と妻が言う」
「ゆとりでしょ? そう言うあなたはバブルでしょ?」
「効率化 提案するため 日々残業」