過日、お友達からお誘いをいただいて鎌倉の
近代美術館にいってきた。
私は趣味に「絵画鑑賞」と書きたいほど
(一回も書いたことはありません。笑)
絵を見るのは好き。
何の前知識もなく、ぶらっと入った画廊など
で感性を揺さぶられる絵に出会うと、その日
はほくほくした気分になる。(笑々)
で、ちょっと前衛的な絵になると、な~んも
分からないから、タイトルを見る。
それが「無題1」とか「無題2」だったり
して……。
先日、私の目に止まった(心に引っかかった)
のは、あのゴヤの絵。
(ゴヤ・イ・ルシエンテス・フランシスコ 1746~1828)
タイトルはこうついていた。
「理性の眠りは怪物を生む」
ん、ん?
女性がテーブルに突っ伏して眠っている。
背後には魑魅魍魎(ちみもうりょう)とした
ケモノ(巨大なコウモリなど)がまさに襲い
かかろうとしている絵。
「理性の眠り」とは?
この女性は精神がおかしくなっているに相違ない。
実は、
私もアレルギー体質をなおすために漢方薬を
処方してもらっていることは、このブログでも
以前に書いた。
一ヶ月に一度、漢方医のところにいって医師が
「調子はどうですか」というから、
「疲れが取れません」とか
「やる気が出ません」とかいう。
すると医師は
「じゃあ、今回はこれとこれを組み合わせましょう」
といって、処方箋を出してくれる。
それを薬局に持っていって薬をもらってくるのだが、
夏頃に飲んだ薬が怖~イ夢を見たのだ。
(組合わせが悪かったのか)
ケモノは出てこなかったが、学校に遅れる、仕事で
大恥をかくとか、ひどい忘れ物をして大失敗する
といった……。
つまり、私にとってそれは「怪物」そのもので、
まさに、
「理性の眠りは怪物を生む」
だったのね。
その次に行ったときに
「夢をみて疲れます」といったら、
「そうですか。じゃあ止めましょう」
とかいって、その薬は止めになりました。
一体、どうなってんの?
という感じだが、
とりあえず家に帰って、漢方薬をいれている菓子箱
に張り紙をしました。
「理性の眠りは怪物を生む」と。