一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

口紅を差すには差したが

2013-07-03 15:41:42 | Weblog


      どうも役所からくる書類に弱い。
      不備があってはいけないと一所懸命読むのだが、
      理解できない。

      先日も介護保険の納付について云々……という
      書類がきた。
      えっ、支払いはすべて自動引き落としの手続きを
      しているはず、そう思って読むのだが、よく分か
      らない。

      ここで詳しいことは省くが、
      つまり一時中止になるので、来年度の引き落と
      が始まるまで、納付書で納めて欲しい、
      といったことのようだ。

      意味が分からないので、図書館に併設されている
      支所に書類を持っていって聞いた。
      「どういうことですか、頭が悪くて理解できない
       ので教えてください」
      書類に目を通した若いスタッフは頭をかしげて、
      「担当でないので分からない」
      とのたもうた。
      「ここには書類もないので」
      というのである。
      (ここでスタッフは男性から、ちょっと年上の女性  
      に代わった)

      「じゃ、いいです。ここに書いてある文字の意味を
       教えてください」
      「役所の担当者に電話をつなぎますから、聞いて
       くれませんか」
      尚も首をひねっていうので、
      「いいです。直接、市役所にいって訊きます!」   
      といって帰ってきた。

 
      後日、市役所の担当窓口にいった。
      「どういうことですか。何かの事情で引き落としが
      できないなら、ここで支払いを済ませたいので」

      以前に自動振り込みの手続きをすっかり済ませて
      安心していたら、一つ期限が遅れたとかで督促状
      が送られてきてびっくりしたことがあるので、
      一応はおだやかに切りだした。

      担当者は(私の)個人情報をパソコンから打ち出
      した後、おもむろに説明した。
      やはり、あるシステムの都合で一時(引き落とし
      が)中止になるらしい。

      なんて回りくどい。
      これがお役所仕事なんだ。 
      民間ならもっとシンプルにお金を納めやすくする
      はず。

      カッとなった私はいった。
      「この手紙(書類)分かりにくいですよね。
       介護保険の納付だから対象はお年寄りでしょう。
       もっと簡単なことばで、さっと分かるように
       書くべきではないですか」

      近頃の職員は市民に逆らわない。ひたすら謝る。
      (まるで謝ればいいというように)
      「申し訳ございません」
      「それで、いずれ納付書が届くのですか。
       おかしいですね。振り込みの手続きしているのに」
      「はい、納付書を送らずに、そちらの方も引き落とし
       になるよう手続きさせていただきます」

      あったり前でしょ!と思ったが、それは云わなかった。

      ヒートアップした私は、その日、もう一つの課にいって
      日頃から思っていたことを訴えた。
      「クレームではありませんよ。
       現状をいっているのです」

      断わっておくが、私は非常に気が弱い人間です。
      ですから数年に一回くらい、「窮鼠猫を噛む」になる
      のです。

      口紅を差したかって?
      一応メークはして出かけましたが、役所の職員には
      修羅のように映ったでしょうな、きっと。

      ※ 写真は市役所の帰りにみた「緑のカーテン」