一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

美しく、勁(つよ)い人

2013-04-21 16:57:01 | 雑記


    アウンサンスーチーさんは単に「美しい」だけでなく
    「勁(つよ)い人」が加わる。

    「疾風に勁草(けいそう)を知る」というが、まさに
    苦難にあってはじめて、その人の節操の堅さや、意
    志のつよさがわかるという、たとえ通りである。

    彼女はかつて京都に住んでいたことがある。
    1985年の10月1日から翌年の3月30日までの9ヵ月
    間、京都大学の客員研究員として。
    (ビルマの母親に会いにゆく3年前のことである)

    研究テーマはビルマ独立運動の歴史で、それには
    お父さんの故アウンサン将軍が深く関わっていたの
    だった。
    (アウンサン将軍は建国の父ともいわれる)

    日本に留学中のスーチーさんをよく知る大学教授は
    よく覚えていて、
    「美しく、穏やかで、洗練された英国式淑女という
    風情で、きれいな英語で話をする、気品のたかい
    素晴らしい女性であった」
    と語っている。

    また、こんなエピソードも。
    「京都では次男のキム君も一緒で、修学院の京大
    国際交流会館に滞在していた。自転車で川端通りを
    同センターまで通ってくるのだが、裾の長いロンジ
    ー(スカート)が車輪にからまるんじゃないかと
    心配したものです」

    若くて溌剌としたスーチーさんの、勉学にいそしむ
    姿が目に浮かぶようです。

    そして今回、どこの映像でも見られたスーチーさんの
    髪飾り。
    あの鮮やかな花の髪飾りは、再会することなく死別し
    た英国人の夫とかつて誕生日に贈りあった花で、
    これをいつも身につけていることで、無言の抵抗を
    示しているのだという。

    スーチーさんはあちこちに華やかな印象をのこし、
    19日に帰国された。

    ※ 写真は首相官邸を訪れたときのもの