一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

病院のX’mas

2011-12-18 21:11:57 | 雑記
    ときどき思い出したように知人の入院している
    病院に見舞いにいく。
    そこはリハビリ付きの温泉病院なのだが、
     長期入院患者が多く、長い人は8年も10年も
    いると聞く。

    だから部屋のメンバーはあまり変わらない
    のだが、今日は4人部屋の3人とも変わ
    っていた。
    定期的に部屋替えもするらしいから
    (マンネリを避ける?)、そのためかも
    しれない。

    ほとんどが寝たきりの患者で、皆看護師さん
    の補助で車椅子で移動する。
    今日は一人ひとりX’mas のプレゼントを
    もらってサンタさんと写真撮影もしていた。
    (サンタさんに扮するのはボランティアの人
     か)

    年間の行事で季節感を大事にし、ときには
    ミニコンサートのような催しもあるようだ。
    だが、患者も皆がみな、喜んでいる人ばかり
    ではない。
    
    全く無表情の人、一応気をつかって愛想笑い
    をする人、不機嫌をそのまま出す人……。
    (無表情も不機嫌も病気がそうさせている
    場合もある)
    そして、すぐその場の雰囲気に呑みこまれ
    てしまう私は、自分だったらどうだろう?
    と考えてしまった。
 
    それを考えると怖ろしい。
    入院によって即、自分のアイデンティティー
    も失ってしまいそうな私は、
    (なぜかそのことには自信がある!)
    入院したその日から痴呆症になってしまうよ
    な気がしてならないのだ。
    
    だから健康に気をつけなくてはならないの
    だが、そうしていても病気にならないとい
    う保証はどこにもない、といったネガティブ
    シンキングにおちいってしまう。
    
    ふと、思った。
    病院に見舞いにいくということは、疑似体
    験をして怖がる自分を確認しているのかも
    しれない、のだと。
           
    (写真は病院の入口にあったX’mas Tree)