一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

高瀬川

2011-10-21 21:49:18 | 歴史
  

    京都にいったのは10月の初めだった。
    京都は木屋町二条下ルの高瀬川をこの
    目でみるために。
    まだ汗ばむほどで、川は写真のように
    さらさら流れていた。 

    高瀬川は江戸初期から大正末期までの
    約300年間、京都・伏見間の大事な
    水運だった。
    木材や食料品、生活物資をはこぶため
    の。
   
    荷物の上げ下ろしや舟の方向を変える
    船溜所(ふなだまりじょ)を「舟入」
    という。
    二条から四条にかけて、9つの舟入が
    あったが、現在はスタート地点である
    「一之舟入」のみ残されている。

    川の水深はせいぜい50~60㎝と浅
    く、普通の船では走れない。
    そこで舟底が浅くて平らな高瀬舟が用
    いられた。
    多いときで一日150隻もが上下往来し、
    大阪からの物資を運びいれていたという。

    近くには長州藩や加賀藩があったから
    最盛時にはたくさんの食料品やお酒など
    が運びこまれていたであろう。

    (写真は「一之舟入」にある高瀬舟。
     観光用だが舟には米俵やお酒が)