またまた上野の話になるけど、
西洋美術館前にあるロダン作「カレーの市民」。
1347年、王位継承問題を名目におこった英仏間の
100年戦争の最中、
イギリスのエドワード3世はカレー市を包囲。
市民の代表が町の城門の鍵をもって降伏することを
条件に攻撃をやめることを宣言した。
ロダンは、身をもって市を救った6人への賛美として
このモニュメントを創ったのだとか。
ただし、英雄記念像としてではなく、死に直面した男
たちの怖れや苦悩を鮮やかに表現したことで評価され
ている。
そういえば、この像の一人一人の表情から深い苦悩が
感じられて、こちらもいいようのない疲労感を感じた
のだけど、そういう歴史的背景があったのね。