今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

初登りは三上山

2013年01月09日 | 「山」のひきだし
今年の初登りは、思わぬ積雪や清吉さんの体調不良のため延び延びになっていました。
もう少し延ばそうかなと思っていたところ、冬休みも終盤のだらけきったチビ達を、ぜひ連れて行ってやってと母親のたっての依頼で、それでは雪のない手軽な山ということで、三上山となりました。なんとお正月らしい山ですこと!

まだお正月で、駐車場は参拝客でいっぱいでした。曇り空ですが、昨日ほど寒くはなくまずまずのお天気です。

住宅街の中を行き登り口の猪よけの柵を見つけ、やっぱり怖がる弟を「冬だから冬眠してるよ」となだめて登ります。


自然林の中は気持ちがいい~


しばらく歩くと、開けた昔の社跡に着きます。運動不足の母親、すでにこのあたりでばてています。





清めの水の場所の脇に一輪だけツツジが咲いていました。
冬枯れの木々の中でピンクの花がひときわ目を引きます。


社跡を過ぎると、岩が出てきます。横に歩きやすいところがあるのに、チビちゃん達は喜々として岩にかじりついています。



私も真似をして岩登りの練習をしよう。じっくり岩を見て、手がかり足がかりを探していくと結構おもしろい。
割れ岩で、かくれんぼして遊んだり寄り道をしてもあっという間に展望台に着きました。


展望台より



頂上のお社にお参りして。

頂上は木立の中で展望はありませんが、ここでお昼にします。
日曜日なので、結構な人たちが登っています。
う~~、じっとしているとやっぱり寒い。チビちゃん達はあたりをぐるぐる意味もなく走っていますので、そそくさとすませて帰ることにしましょう。




帰りは岩はイヤだという意見を聞き入れ、裏道を下りました。
岩はないものの、木の根っこだらけで結構歩きづらいです。
足が痛いだの、頭が痛いだの口々の言うのをなだめつつ無事下山したのでした。ふ~~
そんなことでは、「イルカの岩」見に行けないよ~

さあ、今年はどれだけ、どんな山に行くことができるでしょうか?





平成25年1月6日(日)曇り
    野洲  三上山 431m












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水のかたち 上・下

2013年01月04日 | 「本」のひきだし

ブクログより


今回の大筋のテーマは「骨董・古いもの」そこにジャズや料理やコーヒーなどの細かいテーマがいろんな人に絡みながら出てくる。

主人公は私と同年代と思われる女性で、ふとしたきっかけで手に入れた骨董の茶碗がもとで、最後は骨董品を置く喫茶店を開くまでに至る。

主人公の更年期、旦那さんの糖尿病の闘病の様子、これは作者自身の体験だと思われるが、すごくリアルで参考になったし、身につまされるというか・・・

主人公の友達のジャズシンガーが語るジャズの世界もまた深くて、読んでいて思わずジャズが聴きたくなってCDを探したけれど、KENNY・Gくらいしかない、だってあまり普段聞かないもの、まずこの作品の中に出てくるジャズをひと通り聞いてみよう。
曲名だけは聞いたことがあるジャズの入門と言った曲ばかり。

そして下の圧巻は敗戦によって、北朝鮮から引き揚げてきた人たちの物語、作中では主人公が当事者に聞きに行くと言うことになっているが、実際作者が聞き記したほぼ実話、だと言うことだ。話の内容もさることながら、そういう話に行き着く物語の流れがすごい。実話を元にしているといっても、そこに枝葉をつけて、ふくらませてと壮大な物語に仕上がっている。

宮本輝の作品に出てくる人物は、概ね常識的で、分別があり、滋味あふれた善人なのであるが、今回の作品にはそれが顕著で、たとえば中年の親父が自分の娘ほど年の離れた奥さんをもらって子供まで作っても、いやらしくなく、なんかさわやかなのだ。
主人公なんかも、「もっと欲を出しなさいよ」なんて読みながらつぶやいたぐらい・・・

あとがきによると、ここ数年来、作者の周りでは善き人たちのつながりによって生じたと思われる幸福や幸運の連鎖が起こっていたのだそうで、そうした中で生まれた物語らしい。そういう連鎖の中にいられるというのもまた幸福なことだなぁ。

年末からお正月にかけて大好きな作家さんの本を読めたこと、特に年末、掃除をしながらおせちを作りながら、ちょっと休憩と言って、ほんの5分か10分、ページをめくる、それは私にとって大層幸せなことでした。


水のかたち 上・下 / 宮本輝
★★★★★







今年のおせち。


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あけまして 2013年。

2013年01月01日 | 「暮らし」のひきだし


新年あけましておめでとうございます。

ばたばたっとまた新しい年が来てしまいました。
毎年何かやり残して、ゆっくり余裕を持って年越しができた試しがありません。
何をしてもきりがなくて、もうこのへんにしとこうとテレビの前に座ったら、もうどこかのお寺の除夜の鐘の音が・・・

でも慌ただしくても、一年を無事に過ごすことができて、「しんどいしんどい」と言いながらも年越しの準備をできることに感謝したいと思います。

さて、今年はどんな年になるのでしょうか?
干支にあやかって・・・ぶるぶるっ ちょっと苦手なのです。

平凡ですが、みんなが健康で元気に過ごせるのが一番です。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。
コメント (4)
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