今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

小夜しぐれ。

2011年10月06日 | 「本」のひきだし
               
                たなぞうより




みをつくし料理帖の5作目。

美緒の失恋と婚礼や、ご寮さんの息子が生きているとわかったり、
そして「つるや」の主人の過去が明らかになって・・・

今回は料理よりも、澪を取り巻く人々の切ないできごとに重きを置いている。本当に切ない。
澪本人にまつわるできごとも、つまびらかになってきて、いよいよ佳境にはいるのか?
すでに次作が発売されており、読みたいようなもう少し置いておきたいような←どっちやねん!

澪の大きな決断によって、話はすとんと収まるような気もするし、そうするともう終わってしまうなぁ。さびしいなぁ

時代小説って、どうして心に素直に沁みるんでしょう。けなげな澪や、悩み悩んで結婚を決めた美緒や、息子や娘を思う、ご寮さんやつるやの主人。それぞれの心情がなんのためらいもなく、心に入ってくる。

小夜しぐれ /高田郁 著
★★★★★

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秋のロールパン

2011年10月04日 | 「う」のひきだし
ここ2・3日この秋一番の冷え込みだそうで、北の方では初氷を観測しただの、高い山では雪まで降ったとか、ニュースで伝えています。
本当に勝手な物で、ついこの間まで暑い暑いと言っていたのに、もう夜など寒い寒いを連発です。
でも秋はこれからではないの?そんなに早く冬になっては熊さんも、りすさんも困るでしょう。

と言うわけで(前置きが長いな~)暑い時期には見向きもしなかったホームベーカリー(以下HB)を久々に引っ張り出してきました。
いつもいつも食パンでは能が無い、というわけで今日はロールパンに挑戦、といっても材料はほとんど変わりませんけれど。

材料をHBに投入して、練りの行程をやってもらいます。
40分ほどで練りあがったら、12等分にして丸めて10分休ませます。

休み終わったら雫の形にして、薄くのばしてくるくる巻いてクッキングシートを敷いて皿に並べます。
35度で40分ほどレンジで発酵させます。


計量せず適当に分けたので大きさまちまち

 
二倍くらいにふくらんだかな?



ふくらんだら溶き卵を表面に塗って、180度に余熱したオーブンで20分ほど焼きます。


おお!またしてもふくらんだ


レーズン入りとシナモンシュガー入り

意外と簡単にできました。練ってもらうと楽ですね。でもパンって1次発酵とか2次発酵とかありませんでしたっけ?
これって発酵は1回だけでしたが・・・まあいいか。
焼きたてはふわっふわで、あっという間に無くなりました。
今度はハムとかチーズを入れて総菜パン風にしてみます。
まずまずの成功に気をよくして、パン作りはしばらく続くと思われます。


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志ん朝 一三夜

2011年10月01日 | 「落語」のひきだし
古今亭志ん朝さんのファンです。
この度文化放送開局六〇周年記念ということで、志ん朝さんのCDが出ました。
「志ん朝 一三夜」というのは1983年の1月1日から3月26日まで毎週土曜日に文化放送でオンエアーされていたそうです。
志ん朝という人は、その生涯で大々的な独演会というのは、数少ないそうで(これは本人が思い描く芸のクオリティが恐ろしく高かったために、独演会という露出に二の足を踏んだのだろうという、関係者の見解)そんな中でのこの独演会は非常に貴重で、かつこの度のCD化は、収録マスターテープに忠実に、全編ノーカットでリマスターされた、価値のあるものだそうです。  (けして関係者ではありませんので、念のた(^_^;)

うんうん能書きよりも中身、中身。

               

9枚組のCDです。1枚に約3話、これはお値打ちではないでしょうか。
特典として、山本直純さん企画、日本フィルハーモニー交響楽団とのコラボ「銀河姫の昇天」というのがあります。
以前も、「ピーターと狼」というのをお二人でされてましたが、これも楽しみです。

後の演目は、ほとんど聞いたものばかりですが、おやっと思った演目「試し酒」。これは、噺より演技に重きを置いているので、実際見ていないとわからないためCD化されないと聞いていたものです。
これも含め、志ん朝さん45~47歳の噺家として円熟した噺を堪能させていただきます。

私が志ん朝さんを知るきっかけになったのは、弟に勧められたからです。その弟が知るきっかけになったのは、金城一紀の「GO」の中で主人公の高校生が、待ち合わせの時にウォークマンで聞いていたのが志ん朝だった、というので興味を持って聴いたらしいのです。
私もGOは読みましたが、その件は憶えていませんでした。確認しようと思いながら、まだできていませんが、とにかく弟に感謝です。

今日は志ん朝さんの命日です。没後10年です。
私は、亡くなった時のことも、活躍されていたのも全然記憶がありません。その気があれば生の高座も聴けたと思うのですが、その時は全く興味がなかったのですね。とても残念です。
ですので、残された貴重な音源で今日も志ん朝さんの追っかけをしています。

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