今夜も本をまくらに。

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チベットの本 2冊

2012年09月08日 | 「本」のひきだし
インドへ亡命するため、険しいヒマラヤを越える子供達の本を読んで、チベットの事をもっとよく知りたいと思い読んでみた本。


ブクログより


民族同士の結婚の禁止。
学童期からの洗脳教育。
核実験の実験場。
歴史的建造物の破壊。
人権蹂躙。

どれもこれも考えるだけで恐ろしい。中国がチベットに対して行ってきた(今も継続?)事柄だ。
これらは一般的な弾圧であり、個人的に受けたリンチや拷問などは筆舌に尽くしがたい。

特に民族間の結婚の禁止・・・チベット民族の血を薄めるため、だなんて。



ブクログより

チベット問題を考える著名人によるチベットに向けてのメッセージ集。

これを読んで驚いたことは、日本のメディアがこの問題について紙面を割かないということ。対岸の火事なのか、政治的な問題が絡んでくるのか、とにかく新聞やテレビのニュースだけではわかり得ないことを教えてくれる。



チベット亡命政府の発表によると、侵略されてから(1950年~1984年)のチベット人の犠牲者は処刑、餓死、拷問死、自殺等120万余人・・・
実に全人口の約2割にあたるそうです。こんな事が昔ではなく、つい最近の事実だと言うことに戦慄を覚えます。

前の本は、子供達が無事インドに亡命できて、落ち着いた暮らしができるようになりやれやれ、と安堵の気持ちでしたが、今回よりチベットのことがわかったことで、おも~い気持ちになってしまいました。

でも、これからもチベットに関心を持って、目を向けていきたいと思います。



チベット問題 / 山際素男
★★★☆☆

アジアの試練 チベットの解放は成るか / 櫻井よしこ(編)
★★★★☆

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