今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

晦日庵の芳香炉

2012年01月10日 | 「う」のひきだし
お正月休みが終わって仕事に行ったと思ったらまた休日がやってきました。
別に無理して連休にしなくてもいいのになぁ。と成人の日にとんと縁の無くなった私は思うのですが。

お天気もすっきりしないので山やスキーは見送るとして、久しぶりに京都まで出かけてきました。
目的は・・・美味しいものを食べて、ぶらっとする、あまり目的はありません。

まず腹ごしらえから、何をするにも特に買い物をするときにお腹がすいていてはいけません。
行き先は「晦日庵 河道屋」 御池通から三条に向かって麩屋町へ入ります。柊屋旅館と俵屋旅館のあいだです。白バイがいたり、旅館のかたが見送られていたり、ちょっと物々しい雰囲気です。当然のことながら対象者は我々ではありません。どこかの要人が出立されたのでしょう。
一本すじを越えると右手にお店が見えてきます。

お目当ては冬季限定の「芳香炉」。このお店はおそば屋さんです。そばぼうろでも有名です。おそば屋さんのお鍋です。


湯気ではっきり見えません。


お鍋の中身は、九条ネギ、飛竜頭、椎茸、湯葉、かしわ、しんじょう、菊菜、ほうれん草、これらが何とも言えない美味しいお出汁の中で、ぎゅうぎゅう肩を寄せ合いぐつぐつといっております。
それらを小鉢にとり、すだちをぎゅっと絞っていただきます。もう物も言わずにただただ黙々とお箸を動かすのみ。
お鍋の中が少しゆとりができてきたので、おそばとうどんを投入。
またしても沈黙・・・・

あらかた食べ終わってふーと一息。ふと気づくとなんて静か~~ 時間が早かったせいか、テーブル2席のこの部屋は私たちだけで、BGMもなく、なんの物音もしません。
改めてあたりを見渡してみると、この建物も年代もののようですが、手入れが行き届いています。窓の外は庭があり、その窓の鍵がおもしろいんです。落とし錠とでもいうのでしょうか、レールの穴の中に障子を閉めると鍵がすとんと落ちてかかる仕組みになっています。もちろんすべて木製です。
古い物はやっぱり残すべきだと思いました。


暗くて鍵は見えませんね。

三条通りにでて、イノダコーヒーでコーヒーを飲んで、烏丸通りに出て、丸善に向かいます。
丸善書店は、惜しくもたたまれてしまいましたが、新たに文具店ができているというのは知っていましたが、行くのは初めてです。ちょっと期待していったのですが、期待はずれでした。
銀座の伊東屋とまでは行かなくても、もう少しの品揃えと格調が欲しいなあ。←えらそうに。

隣の大垣屋書店で、何故か世界地図と、日本地図を買って、お土産にクリスピークリームドーナッツを買って帰りました。

世間はバーゲンセールで、どこも人だらけ(だと思う)でも今日のコースは人気も少なく、お腹も、目も、心も大満足でした。


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