旅路 とまりぎ

いくつかのグループでのできごと(主に旅)

将軍池公園

2012年06月08日 | 公園

      将軍池公園

                                とまりぎ

 世田谷区上北沢2丁目は、松沢病院だ。この裏側に新しく将軍池公園ができた。近所の子供たちの遊び場でもあるし、近隣のひとたちの憩いの場になることだろう。

  

 将軍池公園の名前は、以前から松沢病院の中に将軍池があったことに由来する。この池の水は掘って地下水が湧いているらしく、涸れることがない。ガチョウが数羽飼われているので、時にはこの池へ来ることもあるのだろう。目黒川の上流、北沢川の水源のひとつでもある。

 池の真中には島があって、この池を掘った土で作った。指揮した加藤医師の名前をつけて加藤山というらしい。公園と池の間には柵ができているので、公園から池へは入れない。

 良く見ると、島の上には烏の捕獲檻ができている。木でできていて、その木がけっこう新しい。

               

 公園のとなりにはグラウンドがあって、少年野球チームが練習している。現在は工事中で、公園からグラウンドへ入ることはできない。病院の中から入るのだろう。

 その先に見えるのは、新しくできた東京都の医学研究所だ。

             

 夕方、暗くなっても公園は開いている。

 この病院の本体は巣鴨病院が移転してできた。北杜夫の小説「楡家の人々」に出てくる、歌人としても有名な斎藤茂吉が病院長だった青山脳病院も一緒になったようだ。梅ヶ丘にあった梅ヶ丘病院は分院だそうだ。長男の茂太も精神科医だ。

 将軍池の名は葦原金次郎という入院患者が、誇大妄想で院外でも有名人だったことで将軍と云われていたかららしい。不可思議なことがあるものだ。

 そのころの京王線は路面電車だったから、新宿からはかなり時間がかかったことだろう。のどかな時代だった。

 

 

 

 

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